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心身共に健康で、常に愉快でたまらないマクロビオティックな生き方

2019.10.3

マクロビオティックって、食事療法ってだけじゃない!

ハリウッドスターや日本の政界、芸能界でも実践者が増え、マクロビオティックという言葉を知っている人も増えましたが、マクロビオティックとは一体なんなのか? 玄米菜食?健康法?

マクロとは大きい、ビオとは命、ティックは方法という意味で、ギリシャ語でマクロビオティックは、不老長寿という意味です。

世界にマクロビオティックを最初に広めたのは、櫻澤如一という日本人でした。
櫻澤は、大きな(マクロな)、つまり宇宙的大きな視野で全ての命(ビオ)を考えた時に、古来、日本人が悟っていた陰陽論にたどり着きました。それを無双原理とし、一生涯宇宙の法則を追求し続けましたが、それを他国で伝える際、横文字の方が分かりやすいということで、“マクロビオティック”という言葉を使い、最初にパリで広めました。

“自分”は自然の一部分、つまり自然から分けてもらった命です。
自然=宇宙の法則を知り、その秩序に沿った生き方が、人間らしくある為に大事であり、宇宙の一部として生きれば、常に心身共に健康で、いつもHappyでいられるという「生き方」が、マクロビオティックです。

世界は、陰と陽という二つのエネルギーでできている!

古来の日本人が悟っていた宇宙法則とは、この世の全ては、陰と陽という二つのエネルギーによって作られているという考えです。

男と女、大人と子共、戦争と平和、病と健康、暑さと寒さ、昼と夜というように、どちらが善い、悪いではなく、病があるから健康のありがたみが分かるわけで、どちらも必要な陰陽という二つの相反するエネルギーで、成り立っています。

簡単に言ってしまえば、陰性は拡散するエネルギー、陽性は凝縮するエネルギーです。

食べ物を簡単に陰陽で説明すると、上に伸びるトマトやキュウリ、サトウキビ、果物等は、地球中心部からの拡散する力が強く、上へと伸びるので陰性が強いと言えます。
一方、宇宙からの凝縮する力が強く、土の下へと伸びる大根や牛蒡等は、トマトやキュウリに比べたら陽性です。

このように、陰陽は絶対論ではなく対比論です。

色も陽性から並べると、赤橙黄緑青藍紫となります。
植物には、緑のクロロフィルという液体が流れていますが、牛や豚、魚、人間といった動物は、赤いヘモグロビンという血液が流れています。ですから、動物は植物より陽性です。肉や魚等の動物性食品は、野菜に比べるととても陽性です。

陰陽は、磁石と同じなので惹かれ合います。陽性な男と陰性な女が、惹かれ合って結婚するように。陽性と陽性は、+と+のように反発します。(何となく、気が合わない人がいたら、自分と同じ位の陽性を持っている人だからかもしれません。)

陽性な人間が、肉魚の量が多いと、体調や精神などを崩し、人生にアンバランスが起きてきます。
陰性な穀物や野菜を多く食べる方が、宇宙法則に沿っています。

ただ、極寒という極陰の所に住んでいる人は、体を温める為に陽性な肉が必要になりますし、熱帯という陽性な所に住んでいれば、体を冷やしてくれるバナナやパパイヤ等の果物が必要です。

万人に一つの方法を押し付けたり、何かを制限するのではなく、その人の環境、体質等、全てを考慮した上で、その人の陰陽バランスを考えます。

陰陽で、人生を愉快にコントロール!

また、動物性食品や白砂糖は血液を酸性にします。
人間の血液は弱アルカリ性に保たれていると免疫力も最大で癌や感染病にもなりにくく、頭の血液も綺麗(弱アルカリ性)だと思考も冴え、判断力も高く、常に前向きでいられます。

「抗酸化物質が癌の予防に良い」等と良く聞かれるように、血液が酸性になると病気にもなりやすく、本来心身共に健康であれば常に活力に溢れていますが、頭の血液も汚れれば(酸性になれば)前向きな思考が保たれず考え方もネガティブになると推察できると思います。

東洋に陰陽五行という昔からの考え方では、肝臓は怒りの臓器と言われていて、肉等の動物性食品は肝臓に負担をかける為、肝臓が弱って怒りっぽくなるとみていきます。また、膵臓が悪くなると憂いが多くなり、肺は悲しみの臓器と言われていますが、白砂糖は膵臓や脂肪に変わると肺にも影響を及ぼし、前向きに考えられなくなり悲観的になると考えます。

短気で攻撃的な人には、陽性な動物性食品を中和させる為に、陰性な野菜を中心に食べさせます。上に伸びる陰性が強い、リンゴやみかん等の果物も効果的です。陰性な白砂糖には、陽性な塩気の効いたお味噌汁等が中和させてくれます。

このように、自分の今の思考傾向から、取り過ぎている食べ物や必要な食べ物を知ることができ、思考や性格を変えていくことができます。

陰陽を知ると、人生を自分でコントロールでき、どんどん思い通りになって、より愉快になっていく。
それがマクロビオティックな生き方です。

永井 邑なか 氏
中学生の時に母親を通し、食養(マクロビオティック)に出逢い、高校の時に肉食をやめ、妊娠を機に完全穀物菜食の生活を始める。マクロビオティック創始者桜澤如一氏の高弟大森英櫻ご夫妻、久司道夫氏、松本光司氏等から直接長年学び独自の無双原理を深める。

2005年マクロビオティック教室ラ・コシナ・デ・ミナカを東京で開講。2008年山梨県に居を移し小淵沢でも開校。2014年ハワイ島、2015年カルフォルニアに住み、マクロビオティックを3年近く現地の人達に伝える。国内外で講座・合宿等を通し、2,000人近くの方々を指導。幅広い視野での分かりやすい講義が好評。
http://cocina-minaka.com/

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