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気になる口臭、あなたは大丈夫!?
2024.12.10
口臭の原因とは
自分では気づきにくい口臭。会話中、何となく顔を背けられたような気が…。「もしかして匂っているのかも?」と思った経験がある方、多いのではないでしょうか? 口臭は、多くの方が気にしている、共通の悩み。エチケットの問題だけでなく、歯周病やその他の病気が隠れている可能性もあるため、口臭が気になる場合は、早めの対策が大切です。口臭には、大きく分けて4つの原因が考えられます。
1:口腔内の原因
歯周病や虫歯、舌の汚れ「舌苔(ぜったい)」や食べカスの放置など。
2:病気が原因
消化不良や肝機能の低下、糖尿病、副鼻くう炎、扁桃(へんとう)炎など。
3:食べ物が原因
ニンニク、ニラ、ネギなど臭いの強い食べ物や、アルコール、喫煙など。
4:生理的な原因
起床直後、空腹時、緊張時、女性の生理や妊娠時など。
寝起きに口臭が強い理由
起床直後の口臭は、多くの方が感じているのではないでしょうか? 起床時口臭は、唾液の分泌が減少し、細菌が増殖して、口臭の原因物質である発揮性硫黄化合物(VSC)が、多く作られるのが原因です。発揮性硫黄化合物とは、口臭の主な原因物質となる硫化水素、メチルメルカプタン、ジメチルサルファイドなどで、歯周病の原因にもつながります。
朝、歯磨きをすることによって、細菌や発揮性硫黄化合物が減少し、食事や水分補給を行い、唾液量が増加すると、急激に口臭は弱まります。寝起きの口臭については、生活習慣を見直すことによって、改善されることが多いと言われています。食べ物による口臭も、食習慣や生活習慣の見直しで改善されることが多いですが、口腔内の原因、病気が原因の口臭については、口臭以外の大きな病気につながる恐れもあるので、なるべく早く専門医に相談するようにしましょう。
口臭の予防と対策
口臭予防には、毎日の習慣を見直すことが大切です。まずは、歯磨きを正しく行うことが肝心。臭いの原因となるプラーク(歯垢)を、確実に取り除くことが重要です。プラークとは、歯の表面や歯と歯茎の境目、歯と歯の間に付着している、白いネバネバとした固まりのこと。プラークは、水に溶けにくく、歯にピッタリと付着しているため、うがいでは落ちづらく、歯ブラシや歯間ブラシなどを使って、しっかりと落とすようにしましょう。
舌の汚れ「舌苔(ぜったい)」がついている場合は、「舌ブラシ」を使い、汚れを落とすことも大切です。ただし、舌はデリケートな部分なので、「舌ブラシ」に記載されている注意事項を守って、正しく使うようにしてください。
また、唾液は、自然な口内洗浄機能を持ち、口臭の原因となる細菌の増殖を抑える役割があるため、口腔内の唾液量を増やすことも、口臭予防に効果的です。唾液量を増やためにおすすめなのが、食事をよく噛んで食べること、こまめな水分補給、鼻呼吸を意識すること、禁煙、唾液腺のマッサージです。唾液腺マッサージとは、顎の下や耳の前の唾液腺を、優しく揉みほぐすことで、唾液の分泌が促進されます。
人と会う機会が増える、年末シーズン! 口臭が気になるという方は、エチケットのためにも、隠れた病気の発見のためにも、日々の生活習慣を見直してみてください。それでも口臭が気になる場合は、早めに専門医を受診しましょう。
【参考URL】
<日本臨床歯周病学会>
https://www.jacp.net/perio/halitosis/
<日本歯科医師会>
https://www.jda.or.jp/park/trouble/index03.html
<日本口腔外科学会>
https://www.jsoms.or.jp/public/soudan/kouku/kousyu/
<医療法人 徳真会グループ>
https://www.tokushinkai.or.jp/plaque-and-tartar/
<NHK きょうの健康>
https://www.nhk.jp/p/kyonokenko/ts/83KL2X1J32/blog/bl/p92Kj48qlx/bp/p7JjYgM2Q7/
<くすりと健康の情報局 第一三共ヘルスケア株式会社>
https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/health/symptom/35_kousyuu/
<クラシエ株式会社>
https://www.kracie.co.jp/kampo/kampofullife/body/?p=3140