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もしかしたら、生活習慣病の予備軍かも!?

2021.12.10

生活習慣病とは…

「生活習慣病」とは、生活習慣が原因で発症する疾患のこと。厚生労働省の資料によると、以前は「成人病」と呼ばれていた、脳卒中、癌、心臓病を生活習慣という要素に着目して、捉え直した用語と位置付けられています。1996年頃から「生活習慣病」と呼ばれるようになり、「食習慣、運動習慣、休養、喫煙、飲酒などの生活習慣が、その発生・進行に関与する疾患群」と定義されています。

「生活習慣病」には、糖尿病、肥満、高血圧症、高脂血症、心筋梗塞、脳卒中、肺癌、大腸癌、慢性気管支炎、肝硬変、脂肪肝などがあり、これらの疾患を引き起こす大きな原因として、食習慣や運動不足、喫煙や過度な飲酒、過度のストレスなどが挙げられます。

注意が必要な生活習慣は?

以下の項目に思い当たることがあったら、生活習慣の改善を心掛けてください。

【こんな生活習慣ありませんか?】
<食習慣>
・偏食で栄養バランスが偏りがち
・濃い味付けが好き
・揚げ物が好き
・野菜や果物をあまり食べない
・外食やコンビニ弁当を食べることが多い
・食事の時間が不規則
・早食い
<運動習慣>
・デスクワークが多く仕事中は、ほとんど歩かない
・最近、身体を動かして汗をかいていない
・階段を使わず、エスカレーターやエレベーターに乗る
・休日は、ほとんど家からでない
・短い距離でも車で移動する
<飲酒・喫煙>
・毎日お酒を飲んでいて、休肝日はない
・お酒を飲む時は、いつも飲みたいだけ飲んでいる
・どうしてもタバコがやめられない
<ストレス>
・相談できずに一人で抱えてしまうことが多い
・物事を悪い方に考えてしまう
・残業や休日出勤が多い
・慢性的に睡眠不足

生活習慣病の予防方法

「生活習慣病」の予防のために効果的なのが、バランスの良い食事、適度な運動、適度な飲酒、禁煙、十分な睡眠、ストレスを溜めない生活を心掛けること。食習慣においては、栄養のバランスも大切ですが、塩分の摂りすぎは高血圧にも結びつくので要注意です。

「生活習慣病」の予防に良いと言われる運動量の目安は、息がはずみ、汗をかく程度の運動を週に合計60分程度、これを毎週続けること。ウォーキングやラジオ体操、ボウリングや社交ダンス、ピラティスや太極拳などの軽めの運動や、ジョギング、テニス、野球、水泳、山登り、サイクリングなど少し強めの運動など、ご自身の体調や体力に合わせて無理のない範囲で、好きな運動を続けるのがおすすめです。

また、適度な飲酒については、厚生労働省が下記のような情報を発表しているので、飲酒量の目安にしてください。
<厚生労働省HP アルコール関連記事抜粋>※1
通常のアルコール代謝能を有する日本人においては「節度ある適度な飲酒」として、1日平均純アルコールで20g程度である旨の知識を普及する。
なお、この「節度ある適度な飲酒」としては、次のことに留意する必要がある。
1)女性は男性よりも少ない量が適当である
2)少量の飲酒で顔面紅潮を来す等アルコール代謝能力の低い者では通常の代謝能力を有する人よりも少ない量が適当である
3)65歳以上の高齢者においては、より少量の飲酒が適当である
4)アルコール依存症者においては適切な支援のもとに完全断酒が必要である
5)飲酒習慣のない人に対してこの量の飲酒を推奨するものではない

十分な睡眠も「生活習慣病」の予防に欠かせません。睡眠不足や質の悪い睡眠は、ホルモン分泌や自律神経のバランス悪化に影響を及ぼすため、「生活習慣病」と深い関わりがあります。上質な睡眠を十分にとり、心と身体を休めることが大切です。

「生活習慣病」が怖いのは、毎日の習慣が少しずつ身体に悪影響を及ぼし、いつの間にか大きな病気になってしまっていることが多いこと。2021年も残すところあとわずかです。慌ただしい年末年始は、生活のリズムが乱れやすく暴飲暴食をしてしまいがち…。ぜひ、この機会にご自身の生活習慣を見直してみてください。

<参考資料>
e-ヘルスネット
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/metabolic/m-05-001.html
厚生労働省<生活習慣病関連資料>
https://www.mhlw.go.jp/shingi/2005/09/dl/s0915-8c04.pdf
東京都福祉保健局
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/kensui/undou/undou.html
※1 厚生労働省<アルコール関連資料>
https://www.mhlw.go.jp/www1/topics/kenko21_11/b5.html#A54

廣田 美千代
女性サイトの編集長を経て、フリーランスに。 雑誌やWEB媒体を中心に、美容記事やインタビュー記事を随筆。WEBプロデューサーとしての経験を活かし、 コンテンツの企画・制作や、化粧品会社のWEBコンサルティングなどにも携わる。

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