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春の“立ちくらみ”にご用心!

2024.4.19

“立ちくらみ”の原因は?

皆さんは、立ち上がった瞬間に、フラッとしたり、目の前が真っ白になってしまった経験、ありませんか? 自律神経が乱れやすい春は、「立ちくらみ」が起こりやすいと言われています。一過性の症状のことが多い「立ちくらみ」ですが、何度も繰り返す場合は、病気が隠れている場合もあるので要注意!
一過性の「立ちくらみ」が起こる主な原因は、下記になります。

【立ちくらみの主な原因】
1:自律神経の問題
血流の低下、血液の質の低下、自律神経の乱れによるもの。
2:貧血によるもの
血液中のヘモグロビン濃度が低下すると、体内の酸素が不足します。脳に充分な酸素が行きわたらず、「立ちくらみ」を起こすことに。
3:脱水によるもの
血管内の血液量や水分量が不足すると、体内の血流が悪くなります。脳への血流も滞ってしまい、酸素不足となり「立ちくらみ」を起こすことに。
4:疲労や睡眠不足
睡眠不足は、疲労回復の妨げになるだけでなく、血圧や脈の乱れを調整する機能が乱れ、「立ちくらみ」の原因に繋がります。

フラッとした時の対処法

「立ちくらみ」が起きたら、まずは安静にすることが重要です。吐き気などが無ければ、身体を横にして休むようにしましょう。オフィスや街中で、横になって休めない場合は、何かに捕まる、しゃがみ込む、座るなど、転倒の可能性を考え、危険を回避するようにしてください。

安全を確保できたら、重症度を確認してください。「呼吸は荒くないか」、「言葉は喋れるか」、「手足が正常に動かせるか」、「身体に痺れはないか」など、もし、少しでも不安があるようでしたら、ためらわずに、周囲に助けを求めましょう。

また、軽度の症状だった場合は、脳からの一時的な循環血液量の不足や、自律神経の乱れが原因の場合が多いので、口から水分を飲める状態だったら、水分を摂るようにしてください。ただし、「立ちくらみ」が起きる時は、消化管の働きも鈍くなっているので、一度に大量に飲まず、少量を何回かに分けて、飲むようにしましょう。

毎日の生活で改善&予防

「立ちくらみ」の改善には、生活習慣の見直しが大切です。まずは、毎日の食卓。貧血改善に繋がるよう、ほうれん草やレバー、大豆や赤身の魚など、タンパク質や鉄分を豊富に含む食事を心掛けましょう。また、血行を良くするため、適度な運動や入浴などで身体を温めるのもおすすめです。規則正しい生活、十分な睡眠、ストレスを溜めない生活を心掛けて、自律神経を整えることは、「立ちくらみ」の改善にも繋がります。

「立ちくらみ」の予防策として、横になっている状態から起き上がる際や、座っている状態から立ち上がる時は、ゆっくりと身体を動かすように心掛けましょう。特に、朝、ベッドから起き上がる際は、ベッドの上で少し身体を動かし、血液の流れを良くしてから、起きるように習慣づけてください。

「立ちくらみ」が頻繁に起こる場合は、「いつもすぐに治るから大丈夫!」と思わず、大きな病気が隠れている可能性もあるので、早めに医療機関へ相談するようにしましょう。

【参考URL】
<一般社団法人 起立性調節障害改善協会>
https://odod.or.jp/kiritsusei-tohaod-4038/
<サワイ健康推進課 沢井製薬株式会社>
https://kenko.sawai.co.jp/prevention/202306.html
<NHK 健康ch>
https://www.nhk.or.jp/kenko/special/tachikurami/sp_1.html
<インナーケアコラム 大正製薬ホールディングス株式会社>
https://brand.taisho.co.jp/contents/beauty/563/
<ひまわり医院(内科・皮膚科)>
https://soujinkai.or.jp/himawariNaiHifu/dizziness/
<医療法人社団 恵愛会 函館クリニック>
https://www.kei-ai-kai.jp/dizziness/
<なりた泌尿器科・内科クリニック>
https://narita-cl.jp/symptom/%e7%ab%8b%e3%81%a1%e3%81%8f%e3%82%89%e3%81%bf/

廣田 美千代
女性サイトの編集長を経て、フリーランスに。 雑誌やWEB媒体を中心に、美容記事やインタビュー記事を随筆。WEBプロデューサーとしての経験を活かし、 コンテンツの企画・制作や、化粧品会社のWEBコンサルティングなどにも携わる。

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