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ライフスタイル

疲労回復にはヨガが効く!

2019.10.9

呼吸でリセット!脳の疲労

夏の疲れを癒す間もなく、気圧の変化や寒暖差により、なんだか気分がすぐれない、病気ではないけれど調子がよくない、寝ても気力が戻らない、という人も多い季節です。身体を動かすのも億劫な そんな時、おすすめなのが、「ヨガ」です。ヨガというと難しいポーズをとるものと思いが ちですが、今回はポーズをとるヨガではなく、だれでも簡単に試せるセルフケアの方法とし て、呼吸法や瞑想、そして簡単な指ヨガを紹介していきます。
その前にちょっと一言。疲労はどこからやってくるのでしょう? 肉体疲労は筋肉内のエ ネルギー不足や血流の滞りによって引き起こされます。このような肉体疲労時には、少食に して十分な休養(睡眠)をとれば回復します。では、激しい運動などはしていないのに「疲 れた」と感じる場合の原因はなにか。多くの場合は「中枢性疲労」といい、「脳の疲れ」や 「自律神経の乱れ」が主な原因といわれています。では、この脳の疲れをどう癒せばいいで しょう。答えは「呼吸法」にあります。

<背骨クリーニング呼吸>

① まずはゆったりと座りましょう。仰向けに寝るのも良いです。
お腹の上に両手をのせて今している呼吸に意識を向けていきます。

② 吸う息は、骨盤の中心、仙骨からスタートです。
背骨の右側を通ってゆっくりと頭頂に向かって吸い上げます。
背骨をクリーニングしていくイメージです。

③ 頭頂に到達したら、次は吐く息で、顔、胸、お腹、会陰部、と
身体の前面を通って骨盤の中心に戻ります。

④ 同様に、仙骨から吸う息をスタートさせ、
次は背骨の左側を通ってゆっくりと頭頂に 向かって吸い上げます。
同様に前面を上から下に向かって息を吐きます。
呼吸をぐるっと一周。これを左右交互に 20 往復繰り返します。

私たちの脳は絶えず働いています。たとえ ぼーっとしている時でさえ、過去を振り返ったり未来を心配したりしています。背骨クリーニング呼吸は、イメージと呼吸を意識的に一 致させることで、「私自身」を「今、ここ」に集中させ、働きすぎている脳をしっかりと休 ませることができるのです。ほんの数分でも、すっきりリフレッシュする感覚を得られます よ。 ぜひお試しを!

山内 やよい 氏
早稲田大学人間科学部スポーツ科学科(精神生理学専攻)卒業。2000年アメリカでヨガに出会う。自身の経験から、2006年に当時まだ少なかった子連れヨガクラスを立ち上げる。月間200名を超える生徒と関わりながら、講演、啓蒙活動を行う。その後、都内フィットネスクラブ運営に関わる中、”健康弱者への運動支援” およびヨガの可能性への意識が高まる。大学院進学後の2012年、カナダカルガリー大学へ留学。海外におけるヨガの効果検証研究を参考に、日本国内初の乳がんサバイバーを対象としたヨガの臨床試験を行う。博士学位取得後、大学の正規科目としてヨガを伝えながら、スポーツ科学の知見に基づいたオリジナルのメソッドを開発、対象者に合わせたプログラムを展開している。身体に対してはもちろん、心への効果についてさらなるヨガの可能性を研究するため、毎年渡印し研鑽を続けている。
博士(スポーツ科学)
早稲田大学クローバルエデュケーションセンター/ 杏林大学保健学部講師

・乳がんサバイバー向けヨガプログラム
・前立腺がんサバイバー向けヨガプログラム
・オリンピック代表アスリートのコンディショニングプログラム
・高齢者介護予防講習
・企業向けウェルネス講習(三鷹市、港区、世田谷区)
・都内病院医療者向けストレス対処ヨガプログラム
・大学アスリート向けリカバリーヨガプログラム
・Jリーグトップチームリカバリーヨガプログラム etc.
              
健康運動指導士 / 介護予防運動指導員
国際総合生活ヨガ(沖ヨガ)指導員
RYT200

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