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ライフスタイル

年代によって身体に合った食べるものは変わる!

心身共に健康で、常に愉快でたまらないマクロビオティックな生き方

2020.5.29

色の陰陽と人生ステージの関係!

マクロビオティックでは、この世の全てに陰陽があると考えられています。もちろん、色にも陰陽があります。例えば、色を陽性から並べると、松田聖子さんの「ガラスのプリズム」という歌にもありましたが、赤橙黄緑青藍紫となります。人生もこれに当てはめて考えることができます。

赤ちゃんの赤色~青春時代の緑色期

真っ赤で産まれてくる「ちゃん」の乳児期は最も陽性です。陽性で産まれてきた赤ちゃんは、陰性な要素である「甘くて」「白い」母乳を飲み、拡散の陰性なエネルギーで身体はどんどん大きくなります。母乳は血液でできており、血液を作っているのは食べ物ですから、母乳をあげるお母さんの食べ物も陰性な植物性の穀類や野菜を中心とし、陽性な動物性は極力入れない方が、マクロビオティックの考えでは良いとされています。赤ちゃんも必要以上にぐずることはなく育てやすいはずです。

の幼児期、色の学童期(黄色の帽子や傘、ランドセルカバーのピカピカの一年生)、の青春・思春期位までは陽性が強く、活動的に動きまわります。身体は成長を続けている時でもあります。上に伸びるエネルギーは遠心力である陰性です。凝縮させる陽性な動物性食品ではなくカリウムという陰性が強い、野菜、茸類、果物等が成長をスムーズに促します。

また、女子は7の倍数、男子は8の倍数で成長すると言われ、女子は7歳位で乳歯が生え変わり始め、14歳位で初潮が来ます。男子は8歳位で乳歯が生え変わり始め、16歳位で変声期が来ると言われています。「男女7歳にして席を同じゅうせず」とも昔から言われているように、男女の成長に差が出る7歳頃から、食べ物も男女で分ける必要があります。

陽性に育つべき男子は、蛋白質も充分ある穀類と言う陽性を主に入れていくので、極端な話、日の丸弁当です。育つ環境によっては魚等の陽性な食材が必要なことも青春期の男子にはあります。陰性に育つべき女子はカリウムやビタミン、マグネシウムといった陰性を多目に入れてあげる為、野菜のおかずでご飯が隠れてしまうようなお弁当で良く、陽性な動物性食品は必要ありません。

結婚の頃は青色~紫色の老年期

陽性に育った男性と陰性に育った女性で、陰陽合体する結婚期は色で示されます。この頃の男性は、まだまだ社会でも活動的に活躍する時期。穀物を主に食べますが、現代のストレスの多い社会環境では、極陽の動物性食品を多く摂り、極陰のお酒の量が増えてしまうかもしれません。また、陽性であるべき男性が極陰の砂糖菓子を控え、陰性であるべき女性が極陽の動物性食品を控えると、結婚という陰陽合体のバランスが崩れることもなく、各夫婦の陰陽の調和が宇宙の調和にも繋がっていきますね。

次は色の壮年期です。沖縄では「50歳過ぎると皆神になる」という言葉があるそうですが、50歳は人生の節目です。身体も女性は7の倍数の49歳から50歳位で閉経を迎えます。閉経すると陰性な女性ホルモンが減る分、身体は陽性になります。ですから、女性は陽性な動物性食品は尚更必要なく、穀類と多目の野菜中心の食事で充分です。男性も50歳頃から活動量も減り、代謝も衰えてくるので、陽性な動物性食品はあまり必要なく、陰性な野菜を多目に食べていくとスムーズに体も心も年齢を重ねていけるでしょう。動物性という陽性なエネルギーは凝縮のエネルギーですから、心も固くさせ、頑なに頑固にさせます。50歳過ぎたら、動く為のカロリーもあまり必要ないので、男女共に食べる全体量も減らしていきます。

拡散させる陰性なエネルギーの植物性を主に食べていると、執着や固執することなく、若い世代にバトンタッチでき、心穏やかにゆったりとした陰性なの老年期を迎えることができるでしょう。宇宙の一部である私達は、宇宙の陰陽の流れに沿った食べ方、生き方をしていると、心身のバランスを大きく乱すことはなく、体調も崩れず、スムーズに年齢を重ねながら、それぞれの時期を心から愉しめるでしょう。

食生活の多様化に対応する力を育てよう!

ただ、輸送業が発展した現代では、昔は食べられなかったものや、食べる回数が少なかったものを食する機会が増えたり、同じ年齢でも体質が違い過ぎるので一辺倒ではありません。ですから、お母さんのお腹の中にいた時に、母親が沢山の動物性食品を取っていたら、その生まれてきた男の赤ちゃんが青春期に入っても動物性食品が必要ないこともありますし、本来動物性食品は全く必要のない女性でも過去に白砂糖や南国の果物といった極陰の強いものを多く取っていたら、陽性な魚等の動物性を少し入れた方が良いこともあります。食や環境も複雑化してきた現代では、「知識」を付けて頭で考えるのではなく、陰陽を自分で感じ、判断していける力が生命力とも言えるでしょう。

【未病ケアラボ編集室より】
これらの考え方は、中医学の陰陽五行や、マクロビオティックスの学びや実践によるものです。前提となる知識の補完が必要な個所もございますが、サイトとして補完明示をいたしておりません。読んでくださる皆様に、様々な選択肢を明示したいと考えております。ご自身でのご判断において情報の補完やご活用をお願いいたします。

永井 邑なか 氏
中学生の時に母親を通し、食養(マクロビオティック)に出逢い、高校の時に肉食をやめ、妊娠を機に完全穀物菜食の生活を始める。マクロビオティック創始者桜澤如一氏の高弟大森英櫻ご夫妻、久司道夫氏、松本光司氏等から直接長年学び独自の無双原理を深める。

2005年マクロビオティック教室ラ・コシナ・デ・ミナカを東京で開講。2008年山梨県に居を移し小淵沢でも開校。2014年ハワイ島、2015年カルフォルニアに住み、マクロビオティックを3年近く現地の人達に伝える。国内外で講座・合宿等を通し、2,000人近くの方々を指導。幅広い視野での分かりやすい講義が好評。
http://cocina-minaka.com/

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