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夏を元気に乗り切る、健康対策!

心と身体を整える暮らし<二十四節気と七十二候>

2020.7.1

私たちの暮らす日本は、春・夏・秋・冬と四季の移り変わりが鮮やかな国。先人たちは、四季の変化を敏感に感じとり、自然に寄り添って生きることで、身も心も健やかに暮らしてきました。“二十四節気”とは、一年を春・夏・秋・冬と分けた各季節を、さらに六つに分け、二十四の期間に名前をつけたもの。“七十二候”は、二十四節気の各節気を、三つの期間に分け、名前をつけたものです。それぞれの季節に合わせた体調管理や、心掛けたいこと、季節折々の行事や楽しみ方などを、“二十四節気”と“七十二候”に沿ってご紹介します。

“陽気”が強くなり始める「温風至(あつかぜいたる)」

二十四節気における「小暑(しょうしょ)」とは、梅雨が明けて本格的に暑くなる、7月上旬から中旬過ぎにかけてのこと。この頃から立秋になるまでが、暑中見舞いの時期です。その初侯が「温風至(あつかぜいたる)」。熱をおびた夏の風が吹きだす、7月上旬頃を示します。夏に盛んになる「陽気」の影響で、身体は活動的になりますが、体内に溜まった「陽気」を上手に発散させないと、エネルギーバランスが崩れ、体調不良の原因に…。また、この時期は、急激に温度が上がるため、冷房の効きすぎる室内で長時間過ごしたり、冷たい食事や飲み物を摂りすぎてしまいがち。胃腸トラブルを起こしたり、身体が冷えやすくなるので注意しましょう。

胃腸のトラブル、冷え、夏バテ、熱中症にご用心!

夏バテや冷え予防のためには、適度な運動で「陽気」を発散させることが肝心です。その際は、水分補給や体温調整を意識して、熱中症に注意しましょう。冷房病などの症状には、ショウガをすりおろしたジンジャーティーがオススメです。ショウガには、発汗を促し、新陳代謝を促進して、身体を温める作用があります。また、トマト、ナス、キュウリ、ゴーヤ、ミョウガ、オクラ、大葉などの夏野菜には、ほてった身体を冷ます働きがあります。気温が高くなるこれからの季節、旬の食材を上手に取り入れて、健康管理に役立てるのも方法です。気のバランスを整えるためにも、栄養と水分をしっかり補い、充分な睡眠を心掛けて、夏本番を迎えましょう。

奈良時代から受け継がれている「七夕祭り」

7月7日の七夕は、日本の四季を彩る「五節句」の一つ。「五節句」とは、1月7日の「人日(じんじつ)の節句」(七草の節句)、3月3日の「上巳(じょうみ)の節句」(桃の節句)、5月5日の「端午(たんご)の節句」(菖蒲の節句)、7月7日の「七夕(しちせき)の節句」(笹竹の節句)、9月9日の「重陽(ちょうよう)の節句」(菊の節句)のこと。中国から伝わった考え方に、日本の宮中行事などが合わさったもので、江戸幕府によって、江戸時代の初期に「式日(しきじつ)」と定められました。七夕は、奈良時代の宮中行事として行われるようになったと言われています。中国から伝わった牽牛星と織女星の伝説と、日本古来から伝わる「棚機つ女(たなばたつめ)」の話が合わさり、女性の針仕事や、書道の上達を願う意味も込めて、七夕の日として定着したと考えられています。江戸時代以降には、一般庶民にも広まり、笹に願い事を書いた短冊を飾る楽しいお祭りとして、現代に受け継がれています。

廣田 美千代
女性サイトの編集長を経て、フリーランスに。 雑誌やWEB媒体を中心に、美容記事やインタビュー記事を随筆。WEBプロデューサーとしての経験を活かし、 コンテンツの企画・制作や、化粧品会社のWEBコンサルティングなどにも携わる。

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