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ライフスタイル

冬至(とうじ)~乃東生(なつかれくさしょうず)~

心と身体を整える暮らし<二十四節気と七十二候>

2019.12.6

一年で最も昼間が短い「冬至(とうじ)」

二十四節気における「冬至」は、12月22日~1月4日頃。一年で最も昼が短く、夜が最も長くなる時期です。古代では、これから日が伸びていく「冬至」が、一年の始まりでした。そんな「冬至」の初侯が、「乃東生(なつかれくさしょうず)」です。ほとんどの草木が枯れてしまう季節ですが、「靭草(うつぼぐさ)」は、芽を出す頃です。「靭草」は、夏に枯れてしまうことから「夏枯草(かごそう)」とも呼ばれています。中国最古の医学書と言われる「神農本草経」に、生薬として記されており、日本でも古くから薬草として知られています。

冬至の日に、“ん”のつくものを食べる!

本格的な寒さが訪れるこの時期は、基礎代謝が著しく衰え、体温が低下します。身体が冷えると、体内に毒素がたまり、肩コリや頭痛、だるさやむくみ、鼻水、生理痛などを引き起こしてしまうので、注意が必要です。日本では古くから、冬至に“ん”のつくものを食べると運を呼び込めるとして、縁起が良いとされています。かぼちゃは、漢字で書くと「南瓜(なんきん)」。「冬至にかぼちゃを食べると、風邪をひかない」と言われ、冬至に“かぼちゃ料理”を食べる風習が根付いたようです。寒さが厳しくなるこれからの季節は、身体を温める生活習慣を意識しましょう。

冬至の日に、柚子湯に入ると風邪をひかない!?

日本には、「冬至の日に、柚子湯に入ると、風邪をひかない」という言い伝えがあります。「冬至」に「柚子湯」に入る習慣は、銭湯が出来た江戸時代に始まったと言われています。この習慣は、「湯治」との語呂合わせからとも言われていますが、かつては一年の始まりだった冬至に、柚子の香りや薬効により、身体を清める禊の意味もあったようです。柚子湯には、血行促進や保温などの働きがあり、冷え症や腰痛、肩コリの改善にも効果的。また、お風呂場に立ち込める柚子の香りに、心身ともにリラックスできます。今年の冬至の日には、是非、「柚子湯」に入って、身体の芯までポカポカに!

廣田 美千代
女性サイトの編集長を経て、フリーランスに。 雑誌やWEB媒体を中心に、美容記事やインタビュー記事を随筆。WEBプロデューサーとしての経験を活かし、 コンテンツの企画・制作や、化粧品会社のWEBコンサルティングなどにも携わる。

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