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東洋医学に基づく「塗る漢方」 ―漢方アロマ―

2019.10.10

昔の人は、100歳を超えても衰えなかった

3000年以上も前に書かれたと言われる中国古代の養生奇書「黄帝内径」に
“昔の人は、100歳を超えても衰えなかった”という記載があります。

昔の人々は、養生をよく心得ており、「四時陰陽」(しじいんよう)に応じて、寝起きは規則正しく、飲食には節度を守り、身体に無理のない生活をしていました。

その為、『心身 共に健やかで長生きができた』と言われています。
「四時」=「四季」。人間を自然の一部と捉え、「季節に応じて自然に沿った生活」をすることで、健康を維持できるという教えです。

五行学説という哲学思想

中国古代人は、自然界に存在するさまざまな物を「木・火・土・金・水」の5つに分類していました。

5つの分類を人間の身体に当てはめ、『五行学説』という自然哲学に基づいて、病気の診断や治療に応用していたとされています。
分かりやすくまとめられた五行図では、バランスを上手く取りながら、健康に気をつける方法を示しています。

「どの季節に、何を食べれば良いのか? 」「どの臓腑が弱っているのか? 」「どういう時に、どんな注意が必要なのか? 」じっくりと自分と向き合い、五行図を見ながら、身体のサインに耳を傾けてみては如何でしょうか。

臓腑に働きかける漢方アロマ

身体不調の改善には「漢方薬」がいい。だけど苦いし飲みにくいし。煎じるのも大変。
そこでオススメなのが「漢方アロマ」。

漢方薬の原料である植物から抽出された漢方アロマ精油は、それぞれに適応する経絡があり、その経絡上に塗布することで皮膚から吸収され全身を循環し、五行学説で当てはめられている五臓六腑へと働きかけ、不調改善へと導くことから「塗る漢方」と呼ばれています。

ストレス社会で生きる私たち日本人に最も多いといわれる木のタイプは「イライラや不眠」などの症状が起こりやすく、肝と深い関係があるといわれます。例えば、そんな時にオススメの漢方アロマ精油「人参」は消耗した気を補い、「柴胡」「黄岑」が心身を鎮めるため、こめかみや胸元、両脇腹付近に塗って高ぶった精神を鎮静。夜寝る前のヘッドマッサージなどのセルフケアにもお使いいただけます。

また、五行学説には、お互いが助け合う相生と、過剰を抑制、制約する相克の相互関係があることから3種の精油を使うことで調和がはかられると考えられます。例えばストレス不眠で悩みがある場合「腎」が弱まり、相克にある「心」が亢進し高ぶる。さらに「腎」の相生にあたる「肝」が乱れると、「心」の状態は自律神経の失調や、怒りがあると考えられることから「五行思想」に基いた「腎・心・肝」に作用する精油をブレンドし塗布することでバランスを整えることができるのです。

五行に基づいた考えで、開発された漢方アロマは、まさしく「未病ケア」に適していると考えます。病気になってから病院に行くのではなく、病にかかっても自分で治す「自然治癒力」を引き出し「塗る漢方アロマ」で「体質改善・未病予防」を心がけ、日頃から病気になりにくい身体作りに取り組みましょう。漢方の知恵を日常生活に上手く取り入れて心身ともに健やかな毎日に「塗る漢方アロマ生活」オススメです。

福成 愛 氏 
漢方アロマ「心香」、漢方本草学院 淡路島校

漢方アロマの経絡トリートメントとカッサによる「未病先防」を軸にする淡路島の完全プライベートサロン代表。島外からも通う多くのファンを持つ。島内ハイクラスホテルのサロンコンサルから淡路島の地域活性の活動まで行動範囲は幅広い。

漢方アロマ「心香」-sinka
URL : https://sinka-kanpoaroma.com/sinka/
漢方本草学院 淡路島校
URL:https://awajisima-aromagakuin.jimdo.com/

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