メンテナンス
体内から冷え対策! 身体を温める食材とは?
2022.12.9
冷えのタイプ、身体に及ぼす症状とは…
師走に入り、寒さが本格的になってきました。夜、足先が冷えてなかなか寝付けないという方も、多いのではないでしょうか。これまで女性特有の悩みとして扱われてきた“冷え”ですが、近年では、男性でも“冷え”の症状を訴える方が増え、“冷え”について、男女問わず共通の悩みとして考えられるようになってきました。
“冷え”の代表的な原因には、筋肉量不足、血行不良、自律神経の乱れなどがあります。“冷え”をタイプ別に分けると、加齢や筋肉量の減少によって起こる“冷え”と、自律神経の乱れによって起こる“冷え”の、大きく2つに分けられます。
「体温は低くないのに、冷えを感じる」「温かくしているのに、冷えがおさまらない」という場合は、不規則な生活や、過度なストレス、過労などにより、“冷え”を起こしている可能性が考えられます。生活習慣の乱れやストレスにより、自律神経が乱れ、血液の流れが滞ってしまい、“冷え”を感じやすくなっているのかもしれません。まずは、身体をゆっくりと休めて、リラックスした時間を過ごすことが大切です。
一方、筋肉量の減少によって、“冷え”を感じやすくなるケースは、これまでは65歳以上の方が多かったのですが、近年は過度なダイエットや運動不足などにより、若い世代にも急増しています。無理なダイエットで筋肉を作るタンパク質が不足し、筋肉量が減少してしまい、血行不良になって、“冷え”を起こしてしまうのです。このタイプの“冷え”の改善には、筋肉を作る運動、スクワットなどを取り入れるのがおすすめです。
冷え症に効く食材はコレ!
また、身体を温める効果がある生姜は、“冷え”の改善におすすめの食材です。お料理に使ったり、生姜湯やジンジャーティーなど、飲み物としても手軽に摂り入れられます。その他、冬に旬を迎える、大根、カボチャ、ゴボウ、蓮根、ニンジン、ジャガイモ、唐辛子など、冬の野菜には、身体を温める効果がある物が多くあります。
果物にも身体を温める効果がある物があります。代表的なのが、林檎です。その他にも、さくらんぼ、葡萄、いちじく、プルーンなど、寒い地域で採れる果物には、身体を温める作用があるものが多いと言われています。酵素が多く含まれる発酵食品も、身体を温めてくれるおすすめの食材です。味噌や納豆、ヨーグルトやチーズ、キムチなど、ぜひ、毎日の食卓に摂り入れてみてください。
身体を冷やすNG食材は?
夏が旬の野菜には、身体を冷やしてしまうものが多いので、“冷え”が気になる時には注意が必要です。トマト、キュウリ、ナスなどの代表的な夏野菜の他、バナナ、パイナップル、レモン、メロンなどの果物にも身体を冷やす作用があります。
また、身体を温めるために飲んでしまいがちなコーヒーや緑茶も、身体を冷やす働きがあります。身体を温めるには、紅茶がおすすめ。紅茶にすりおろした生姜をいれた生姜紅茶は、身体を温めて血行を促進し、新陳代謝を活発にしてくれます。
さらに寒さが厳しくなるこれからの季節、身体を温める食材と身体を冷やす食材を意識して、身体の内側から“冷え”対策を行ってみてください!
【参考URL】
<全国健康保険協会>
https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g5/cat510/h26/270101/