
メンタルケア
冬の感染対策の鍵は、「換気」+「加湿」!
2025.2.9
換気と加湿が重要な理由
風邪やインフルエンザの感染が拡大している、今年の冬。こまめな手洗いやうがい、外出時のマスクの着用と同様に、心掛けたい感染対策が「換気」と「加湿」です。風邪のウイルスは、温度が15度~18度以下、湿度が40パーセント以下の環境において、盛んに繁殖すると言われています。気温が低く、乾燥しやすい冬は、ウイルスにとって絶好の時期なのです。
寒さが厳しいこの季節は、窓を閉めきって、暖房を入れた室内で過ごす時間が増えるため、感染症を引き起こすウイルスが密閉空間で繁殖されやすくなります。定期的に換気を行い、ウイルスを含む空気を外に排出して、新鮮な空気を取り入れることが大切。
また、冬場は空気だけでなく、鼻や喉の粘膜も乾燥しやすくなります。乾燥した粘膜は、ウイルスをブロックする防御機能が低下してしまい、感染症にかかりやすくなります。正しく加湿を行うことで、空気の乾燥を防ぎ、粘膜を潤して、バリア機能を高めることも重要です。

適切な換気方法とは
近年の住宅では、24時間換気システムなど建物に換気をする仕組みがついている家やマンションもありますが、窓を開けて行う換気の方法について、いくつかご紹介させて頂きます。
窓を開けて換気を行う際は、1時間ごとに5分~10分程度行うのが目安と言われています。ただ、部屋や窓の大きさ、室内に浮遊している汚染物質の種類によって、室外に放出される速さが異なるため、どの程度の換気で感染症リスクが抑えられるかというのは、一概には言えません。窓を開ける時間と回数は、あくまでも目安として考えてください。
窓を開ける際は、1箇所だけでなく2箇所の窓を開けるようにすると、空気の通り道ができて効果的に換気できます。その際、部屋の対角線にある窓を開けるのがおすすめです。もし、部屋に窓が1つしかない場合は、窓のそばに扇風機を置き、窓を開け、部屋の空気を外に出すようにすると、風の流れができて効果的に換気が行えます。

上手な加湿の方法について
乾燥した室内を加湿することも、感染対策に欠かせません。室内を潤すのにおすすめなのが、加湿器です。加湿器は、置く場所や状況によって効果が変わってくるので、上手な活用法をいくつかご紹介させていただきます。
【加湿器の効果的な使い方】
① 部屋の真ん中に置く
加湿器の蒸気を部屋全体に拡散させるために、部屋の真ん中に置くのが理想的。
② 床から30センチ以上の高さに置く
暖かい空気は上へ、冷たい空気は下に溜まる性質があります。加湿器を床付近に置くと、冷たい空気の中に蒸気を出すことになり、結露ができて、空気中に蒸気を拡散しにくくなるため、床から30センチ以上の高さに吹き出し口がくるように設置します。
③ 窓の近くは避ける
窓辺の冷たい空気に、加湿器の蒸気が冷やされてしまいます。窓に結露ができやすく、室内に蒸気を拡散しずらくなります。
④ 部屋の出入り口は避ける
加湿器の蒸気が室内に広まらずに、外に出てしまうため、部屋の出入り口付近に設置するのは避けましょう。
また、加湿器を使う以外にも、室内を潤す方法がいくつかあります。例えば、ヤカンや鍋でお湯を沸かすことで、蒸気を発生させる方法や、浴槽にお湯をはり、バスルームの扉を開放して、蒸気を室内に送る方法、霧吹きなどを使用して、空中にミストを噴霧する方法。その他にも、室内に洗濯物を干す、コップに水を入れて置く、観葉植物を置くなど…。
もうしばらく、ウイルスにとって過ごしやすい寒い日が続きます。毎日の感染対策に、換気や加湿も加えて、風邪やインフルエンザの季節を元気に乗り切りましょう!
【参考URL】
<厚生労働省>
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_15102.html
<目黒区 HP>
https://www.city.meguro.tokyo.jp/documents/3252/20201215samuikisetukanki.pdf
<大正製薬ナビ 大正製薬ホールディングス(株)>
https://www.taisho-kenko.com/column/28/
<暮らしに役立つライフスタイル情報(株)世田谷自然食品>
https://www.shizensyokuhin.jp/archives/articles/73
<ダイニチ ダイニチ工業株式会社>
https://www.dainichi-net.co.jp/products/mainichi-plus/32695/
<DAIKIN ダイキン工業株式会社>
https://www.daikin.co.jp/air/life/ventilation
