会員数250万人のメンタルヘルスケア専門企業が運営する「未病ケアラボ」

メンタルケア

長時間のデスクワーク “座りすぎ”に要注意!

2024.9.20

“座りすぎ”が及ぼす悪影響とは?

吹く風も涼しくなり、秋の気配を感じるようになりました。お散歩にピッタリの気候ですが、毎日忙しく、季節の移り変わりを楽しむ余裕がないという方も多いのではないでしょうか。最近は、在宅勤務も増えて、外出機会が減っていると言います。その反面、長時間のデスクワーク、テレビやゲーム、スマホなどを使用する時間が増え、「座り時間」が大幅に長くなっているそうです。世界20ヶ国を対象としたある調査によると、日本人は座位時間が最も長く、座りすぎによるリスクが世界一高いことが判明。皆さんは、一日にどのぐらい椅子に座っていますか?

座りすぎが身体に及ぼす悪影響で、まず挙げられるのが、足の筋肉を中心とした身体機能の低下です。筋力や筋肉量が低下することで、代謝機能が落ち、血液循環が悪くなってしまいます。特に、第二の心臓と呼ばれる「ふくらはぎ」の筋力低下は要注意です。全身に血液を巡らせるためには、ふくらはぎの筋肉がポンプの役割を果たして、下から上に血液を押し上げなければなりません。座りすぎによって、ふくらはぎの筋肉が低下してしまうと、下半身にたまった血液を押し戻すことができず、血流が滞ってしまうのです。そのため、むくみや血栓ができるリスクが上昇し、「エコノミークラス症候群」などに繋がる恐れも起きてしまいます。

座りっぱなしを防ぐコツ

また、太ももには、身体の中で最も大きな筋肉である「大腿四頭筋(だいたいしとうきん)」があります。長時間座っていることで、大腿四頭筋が弱まり、糖代謝や脂肪分解酵素の活動も低下するため、糖尿病や肥満のリスクが高まります。その他にも、座位姿勢は腰にも大きな負担がかかるので、腰痛や椎間板ヘルニアなどを引き起こす原因にも繋がってしまいます。さらに、メンタルへの悪影響も懸念されています。座り時間が長くなるということは、生活全体が不活発な状態。人との交流機会が減少して、日常生活に活気が感じられなくなると、メンタルヘルスへの影響が生じる可能性もあります。

座りすぎを防ぐために、定期的に姿勢を変えたり、体操やストレッチを行うように意識しましょう。「アラームをかけ、定期的に立ち上がって身体を動かす」、「仕事に必要な物は、立ち上がらないと取れない位置に置く」、「座らずにできる作業は、立って行う」、「テレビCMの時間は、必ず立ち上がる」、「テレビやスマホは、使用する時間を決める」など、毎日の生活の中で工夫をして、座りっぱなしを防ぐようにしましょう。こまめに動くのが大切です!

ふくらはぎのマッサージで血流改善

座りっぱなしによる血流の滞りを改善するには、ふくらはぎのマッサージがおすすめです。ふくらはぎを下から上へと揉むだけでも効果がありますが、温かい湯船に浸かりながら行うと、温熱効果と水圧効果により、さらなる血流改善が期待できます。

また、お風呂上りにツボを押すのも効果的です。おすすめのツボは「足三里(あしさんり)」。膝のお皿の骨を外側から見て、その縁から指幅4本分下がったところにあるツボです。むくみや足のトラブル改善などに効果が期待できます。

踵を上げ下げして、ふくらはぎの筋肉を動かすのも血流改善に効果的です。仕事や家事の合間に、壁や椅子などにしっかりと捕まって、踵を上下に動かす運動を行ってみてください。座りっぱなしを防ぐように心掛けて、健康な身体を目指しましょう!

【参考URL】
<公益財団法人 明治安田厚生事業団>
https://www.my-zaidan.or.jp/health-watch/detail.php?id=8b7291470c66660f7d75299914329125&tmp=1563931216
<社会福祉法人 恩賜財団済生会>
https://www.saiseikai.or.jp/medical/column/sedentary_lifestyle/
<スマートドッグ スマートスキャン株式会社>
https://smartdock.jp/contents/lifestyle/lh047/page/2/
<アリナミン アリナミン製薬株式会社>
https://alinamin.jp/tired/foot-pressure-point.html

廣田 美千代
女性サイトの編集長を経て、フリーランスに。 雑誌やWEB媒体を中心に、美容記事やインタビュー記事を随筆。WEBプロデューサーとしての経験を活かし、 コンテンツの企画・制作や、化粧品会社のWEBコンサルティングなどにも携わる。

廣田 美千代さんの記事一覧

  • f
  • LINE