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メンタルケア

夏バテを予防する食生活&生活習慣

2025.7.10

夏バテの原因について

梅雨が明けると、本格的な夏の到来です。近年、夏場の気温が上昇傾向にあるため、夏の体調管理が難しく、「夏バテ」という言葉を耳にする機会が多くなっています。「夏バテ」とは、“夏”と、“疲れ果てる”を語源とした“ばてる”を組み合わせた言葉。

「夏バテ」の代表的な原因として挙げられるのが、室内外の温度差による自律神経の乱れ。室外の猛暑と冷房の効きすぎた室内の温度差によって、自律神経のバランスが崩れることで、疲労、睡眠不足、食欲不振、胃腸の不調、頭痛、動悸、息切れ、めまい、立ちくらみ、などの体調不良が引き起こされてしまうのです。

夏バテを予防する食生活とは

夏バテを予防するには、毎日の食生活が重要です。猛暑が続くと、食欲が低下してしまい、食事の回数を減らしがちですが、1日3食、きちんと食べることが大切。1回の食事で摂取できる栄養素や、一度に消化・吸収できる栄養素は限られている為、食事の回数を減らすと栄養不足に陥りやすくなってしまいます。食材や調理法などを工夫して、食欲が湧く食事を心掛けましょう。

例えば、酸味。酸味は、味覚や嗅覚から脳を刺激して、食欲増進に繋がります。レモンやかぼすを絞るだけでも、食欲アップに効果的です。また、ミョウガやオクラなど、さっぱりとした風味や、ネバネバとした食材もおすすめ。オクラのネバネバ成分には、夏バテ防止に効果的な「ペクチン」と「ムチン」が豊富に含まれています。

夏の疲労回復には、豚肉や鰻などの「ビタミンB1」、鰹やマグロ、鶏肉などに含まれる「イミダゾールジペプチド」、ミカンやキウイ、梅干しなどに含まれる「クエン酸」、レバー、納豆、牛乳などに含まれる「パントテン酸」、牛肉、豚肉、ラム肉などに豊富に含まれる「L-カルニチン」、鮭やイクラ、海老や蟹に含まれる「アスタキサンチン」などの栄養素がおすすめです。毎回の食事に、バランスよく摂りいれましょう。

生活習慣で夏バテ対策

「夏バテ」は、生活習慣や環境を見直すことも肝心です。夏バテを防ぐ7つの対策をご紹介します。

1:生活リズムを整える
早寝早起きを心掛け、規則正しい生活を過ごすことが大切。朝、起きたらカーテンを開け、日光を浴びることで「体内時計」がリセットされて、生活リズムが整いやすくなります。

2:栄養バランスの良い食事
栄養バランスを考えた主食、主菜、副菜を食卓に並べるようにしましょう。疲労回復に効果のある食材や旬の食材を選ぶことで、栄養価が高まって味わいも豊かになります。

3:こまめな水分補給
喉の渇きを感じる前に、1時間に1回程度、定期的に水分補給を行うことが大切です。また、起床後、食事中、入浴前後、就寝前などに、コップ1杯の水を飲むように心掛けましょう。

4:室内の冷えすぎに注意
室内外の激しい温度差は、自律神経のバランスを乱す原因に…。冷房を利用する際は、冷えすぎに注意して、冷気が身体に直接当たらないように羽織るものを用意しましょう。

5:適度な運動
自律神経のバランスが整いやすくなるので、ウォーキング、ストレッチ、ヨガなど、じんわりと汗をかく適度の運動を心掛けましょう。ただし、炎天下での運動は禁物です。

6:お風呂に浸かる
入浴はシャワーで済まさずに、バスタブに浸かるのがおすすめです。38度~40度程度のお湯にゆっくりと浸かることで、副交感神経が優位になり、質の良い睡眠に繋がります。

7:睡眠をしっかりとる
疲労回復には、質の良い十分な睡眠が必要。睡眠不足は、自律神経のバランスが乱れる原因に繋がります。夏の寝苦しさを緩和するために、寝室環境を整える工夫をしましょう。

毎日の食生活や生活習慣を見直して、本格的な夏に向けて、今のうちから「夏バテ」対策を心掛けましょう!

【参考URL】
<全国健康保険協会>
https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g5/cat510/h30/300801001/
<カラダ カラ 日本医科大学>
https://hippocrates.nms.ac.jp/karadakara/347/
<健康サイト アリナミン製薬株式会社>
https://alinamin-kenko.jp/navi/navi_kizi_natsubate.html
<疲れに効くコラム 大正製薬ホールディングス株式会社>
https://brand.taisho.co.jp/contents/tsukare/71/
<サワイ健康推進課 沢井製薬株式会社>
https://kenko.sawai.co.jp/healthy/20210103.html

廣田 美千代
女性サイトの編集長を経て、フリーランスに。 雑誌やWEB媒体を中心に、美容記事やインタビュー記事を随筆。WEBプロデューサーとしての経験を活かし、 コンテンツの企画・制作や、化粧品会社のWEBコンサルティングなどにも携わる。

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