メンタルケア
紫外線が身体に及ぼす影響とは…
2022.7.8
紫外線による身体へのダメージ
紫外線が身体に与える影響について伺うと、日焼けや皮膚の炎症など、肌ダメージを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか? 実は、私たちの身体に紫外線が与えるダメージには、急性症状と慢性症状があります。日焼けや皮膚の炎症は、代表的な急性症状です。多くの女性の悩みである、シミやシワ、たるみなどは、紫外線による慢性症状と言われています。
慢性症状の中でも、紫外線を長期的に浴びる続けることによるダメージとして注意が必要なのが、皮膚がんです。紫外線エネルギーは、細胞の遺伝子に傷をつけやすく、これによってがんの発生が促されてしまいます。また、紫外線は目の水晶体組織にも悪影響を及ぼし、紫外線角膜炎、翼状片(よくじょうへん)、白内障の発症や進行の原因にも繋がります。
太陽を避けすぎるのも要注意!
紫外線が身体にダメージを与えるからとはいえ、日光を全く浴びないというのも考えものです。日光には、生活リズムを調える効果があるのをご存じでしょうか。朝起きて太陽の光を浴びることで、体内時計がリセットされるのです。その他にも、太陽を浴びないことで、体内のビタミンDが、不足してしまう恐れがあります。ビタミンDは、丈夫な骨や歯を作るのに欠かせない栄養素であり、日光を浴びることで活性化されます。
また、太陽にあたることで、気持ちを安定させてくれる「セロトニン」という物質も分泌されます。「セロトニン」は、質の良い睡眠をとるために欠かせない「メラトニン」というホルモンの原料。睡眠の質を高めるためにも、日光を浴びることは必要不可欠なのです。
このように、健康な身体を維持するために、全く日光に当たらないのも良くありません。上手に太陽と付き合うことが大切なのです。日光に当たる目安として、夏場は木陰で30分、冬場なら手や顔に1時間程度で良いと言われています。
正しい紫外線対策とは
紫外線の強いこの時期は、太陽を浴びすぎないように、紫外線対策が欠かせません。外出する際は、日焼け止めをしっかり塗り、UVカットの帽子やサンバイザー、手袋やストール、日傘、サングラス、長袖を着用するなど、紫外線をブロックするアイテムを活用しましょう。
自宅で過ごす時も太陽を浴びる際は、紫外線対策を心掛けてください。ベランダで洗濯物を干すだけだから、“これぐらいは大丈夫!”と、油断するのは禁物です。毎日の積み重なりが大きなダメージに繋がります。肌の老化を促す紫外線A波は、日内変動がゆるやかなので朝早い時間帯でも、たくさんの量が地表に降り注いでいます。一度に浴びる量は少なくても、長期間かけて蓄積し、身体にダメージを与えてしまいます。
また、正午を挟んだ10時~14時の間は、一日の中で最も紫外線の量が多い時間帯です。近所のコンビニや、ワンちゃんのお散歩に出かける際にも、紫外線対策が必須。太陽が眩しいこの季節、紫外線をしっかりガードして、身体へのダメージを軽減させましょう!
【参考URL】
<紫外線による健康影響 環境省>
https://www.env.go.jp/chemi/uv/uv_pdf/02.pdf
<鳥取大学医学部付属病院>
https://www2.hosp.med.tottori-u.ac.jp/introduction/3105/3106/21198.html#:~:text=2.%20%E7%9A%AE%E8%86%9A%E3%81%8C%E3%82%93%E3%81%AE,%E3%81%99%E3%82%8B%E3%81%A8%E8%A8%80%E3%82%8F%E3%82%8C%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82
<e-ヘルスネット 厚生労働省>
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/heart/k-01-004.html
<骨粗鬆症財団>
https://www.jpof.or.jp/osteoporosis/case/sunbathing.html