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メンタルケア

多くの女性の悩み、PMS(月経前症候群)とは

2022.11.10

PMS(月経前症候群)の症状は?

生理前になるとイライラしたり、だるくなったり、身体の不調を感じることはありませんか? その症状、もしかするとPMS(月経前症候群)かもしれません。PMSとは、Premenstual Syndromeの略で、生理が始まる3~10日ぐらい前から起こる、身体や心の不調のこと。

PMSの症状は、人によってさまざまですが、身体に起こる不調には、頭痛、腹痛、便秘、吐き気、眠気、めまい、むくみ、だるさ、肌荒れ、胸が張る、肩コリなどが挙げられます。心の不調は、イライラする、気分が落ち込む、無気力、集中力の低下、感情の起伏が激しいなどが代表的な症状です。

PMSの原因について

PMSの原因は、まだはっきりと分かっていませんが、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)という、2つの女性ホルモンの変動が関わっていると考えられています。卵巣から分泌される卵胞ホルモンと黄体ホルモンは、月経周期に沿って分泌量が変化します。

卵胞ホルモンが多く分泌されるのは、月経終了後から排卵日にかけての期間。卵胞ホルモンは、妊娠に備えて卵巣内の卵胞を成熟させたり、子宮内膜を厚くして、受精卵を着床しやすくさせる働きがあります。この期間は、肌の調子も良く、心も身体も快適に過ごせる人が多いようです。

排卵日後から次の月経開始までの期間に多く分泌されるのが、黄体ホルモンです。黄体ホルモンは、子宮内膜を整えて受精卵が着床しやすいようにする働きや、体温を上げたり、乳腺を発達させる役割があります。また、黄体ホルモンには、体内に水を溜めこもうとする性質もあるため、身体がむくみやすくなります。この時期は、食欲が増加したり、眠気やイライラを引き起こしやすくなります。

PMSの予防&改善について

PMSの予防と改善の第一歩は、月経周期とPMSの症状を把握すること。自分のリズムを記録しておくことで、PMSが起きる時期や症状を少しずつ予測できるようになると思います。PMSを予測できれば、大切な予定を外せたり、体調の不調にも事前に備えることができるので、気持ちに余裕が出てくると思います。

また、PMSの予防と改善には、生活習慣の見直しが重要だと考えられています。バランスの良い食事、適度な運動、質の良い睡眠を意識しましょう。ストレスを溜めない生活を心掛けることも大切です。PMSの時期は、情緒が不安定になりがち…。しっかりと休息をとり、好きな音楽を楽しんだり、アロマの香りでリラックスしたり、ゆったりとティータイムを過ごすなど、自分なりのリフレッシュ法を見つけて、気持ちを落ち着かせるように心掛けましょう。

ティータイムで要注意なのが、コーヒーや紅茶などカフェインを多く含む飲み物は、神経を興奮させてしまう作用があります。レモンバームやカモミールティーなど、気持ちを落ち着かせてくれるハーブティーなど、ノンカフェインのものを飲むようにして、月経前の時期を穏やかな気持ちで過ごすことが大切です。ただし、PMSの症状は個人差が大きいので、日常生活に支障が生じるなど、つらい症状に悩まされている場合は、無理をせずに医療機関を受診してください。

【参考URL】
<恩賜財団 済生会>
https://www.saiseikai.or.jp/medical/disease/premenstrual_syndrome/
<ヘルスケアラボ>
https://w-health.jp/monthly/pms/
<PMSラボ 大塚製薬>
https://www.otsuka.co.jp/pms-lab/self-care/

廣田 美千代
女性サイトの編集長を経て、フリーランスに。 雑誌やWEB媒体を中心に、美容記事やインタビュー記事を随筆。WEBプロデューサーとしての経験を活かし、 コンテンツの企画・制作や、化粧品会社のWEBコンサルティングなどにも携わる。

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