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メンタルケア

未病について、本当に知っていますか!?

2021.10.8

未病の定義とは

顔色が悪い、手足が冷える、疲れがたまりやすい、食欲がない、何となく頭が重い…など、体調の不調を感じることはありませんか? これらの症状は、東洋医学では「未病(みびょう)」と呼ばれています。

未病とは、読んで字のごとく「未だ病になっていない」。病気というほどではないけれど、病気に向かいつつある状態のこと。未病という言葉の歴史は古く、二千年以上も前に書かれた中国最古の医学書「黄帝内経(こうていだいけい)」に、未病という表記があります。

「病気ではないから、大丈夫!」と軽く考えていたら、大間違いです。未病の症状は、人によって異なりますが、身体の不調を自覚していたら、すでに未病の始まりと言えます。まずは未病にならないことを心掛けることが第一ですが、未病に気が付いたら、早めのケアが肝心です。

未病は現代病? ストレスとの関係

未病は、現代病と言っても過言ではないかもしれません。例えば、現代のオフィスでの仕事は、パソコンが主流となり一日中座って作業をしたり、交通機関が発達したことで、歩く機会が少なくなったり、家電製品の進歩によって家事の手間が少なくなったりと、便利な生活を手に入れた反面、身体を動かすことが少なくなり、不調を起こしやすくなったとも言えます。

また、忙しい現代人は、睡眠不足が続く生活や、コンビニなどの食生活、職場や学校、家庭内における人間関係のストレスなど、普通に暮らしているだけでも、未病に陥りやすい原因が潜んでいます。特に、ストレスは無意識のうちに受けていることが多く、未病を起こす引き金になりやすいので要注意です。

私たちにストレスを与えるものは、人間関係などの心理的な要素だけではありません。気温の変化や天候の変化、騒音や悪臭などの物理的なストレス、食品添加物や化学薬品、活性酸素などの科学的なストレス、疲労や痛み、炎症や細菌などの生物的なストレスなども、私たちの心と身体に大きな影響を与えています。

未病を予防&改善する健康習慣

未病を予防&改善するには、毎日の生活を見直して、生活習慣を改善することが大切です。例えば、睡眠不足や栄養バランスの乱れは、身体の冷えの原因に繋がります。身体が冷えることで、血行や内臓の働きが悪くなり、未病を招いてしまうことに…。一見関係ないように見えることも、身体の中で全て繋がっていて、未病の原因になってしまうのです。

未病を予防&改善する生活習慣の大きなポイントは、生活のリズムを整えること。生活のリズムを整えることで、身体のリズムも整ってきます。まずは、毎日、同じ時間に起床して、決まった時間に食事を摂るように心掛けましょう。朝起きて、太陽の光を浴びることも、身体のリズムを整えるのに効果的。毎朝、同じ時間に起きる習慣がつくと、眠気がくる時間もそろってきて、就寝時間も同じになってくるはずです。

また、身体を温める生活を心掛けることも重要です。そのためには、質の良い睡眠、適度な運動、バランスの取れた食事は欠かせません。昔から「冷えは万病のもと」と言われるように、冷えを改善することが、免疫力や自然治癒力のアップに繋がります。

これからどんどん寒くなっていくので、冷えやすい手足を守るために、手袋や靴下、レッグウォーマーなどを活用し、末端の冷えを防ぐように注意しましょう。浴槽にぬるめのお湯をはり、ゆっくりと入浴して、身体の芯から温めるのも効果的です。身体の内と外から温めて、未病の予防&改善を心掛けましょう!

廣田 美千代
女性サイトの編集長を経て、フリーランスに。 雑誌やWEB媒体を中心に、美容記事やインタビュー記事を随筆。WEBプロデューサーとしての経験を活かし、 コンテンツの企画・制作や、化粧品会社のWEBコンサルティングなどにも携わる。

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