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空気が乾燥している冬は、風邪をひきやすい季節。同じような生活をしていても、風邪にかかりやすい人と、かかりにくい人がいます。その違いの一つとして挙げられるのが、「免疫力」です。免疫力とは、病気（疫）を免れる力のこと。免疫は、一度病気にかかったら、二度とかからない、あるいは抗体ができる生体反応のことを言います。

免疫力が高いと、体内に風邪のウイルスや病原菌などの異物が入ってきた際、身体の免疫システムが働き、侵入した異物から身体を守ってくれます。逆に、免疫力が低くなっていると、ウイルスや病原菌が侵入しやすくなり、風邪や病気にかかりやすくなってしまうのです。風邪にかかりにくくするためには、免疫力を高めることが必要不可欠というわけです。

免疫力を高めるには、バランスの良い食事、適度な運動、質の良い睡眠、身体を温めること、ストレスを減らすことなどが大切です。特に、食事は重要。免疫細胞や免疫物質の主要な成分はタンパク質なので肉や魚、卵、大豆製品、乳製品など、良質のタンパク質を積極的に摂るように心掛けましょう。また、ビタミンＡ、ビタミンＣ、ビタミンＥなど抗酸化作用があるものや、腸内環境を整えてくれる食物繊維や発酵食品も免疫力アップに繋がります。

ウォーキングやストレッチなど、うっすらと汗をかく適度の運動も、免疫力アップに欠かせません。適度な運動は、免疫機能を向上させるだけでなく、生活習慣病を予防したり、脳を活性化させたり、転倒予防にも効果的です。質の良い睡眠にも繋がるため、睡眠リズムが整いやすくなります。

また、身体を温めることも必須です。体温が高いとリンパ球が増えて活性化するため、免疫力が高まりやすくなります。身体を温めることで、血管が拡張し、副交感神経が優位になり、リラックスしやすくなるため、ストレスの解消にも繋がります。

免疫力を高めるのと同じく、免疫力を低下させないことも大切です。栄養不足、運動不足、睡眠不足の他に、免疫力が低下してしまう大きな原因に下記の4つが挙げられます。

・お酒の飲みすぎ
お酒は、肝臓で分解される過程で「アセトアルデヒド」という毒性のある成分に変化します。過度な飲酒により、「アセトアルデヒド」を分解しきれなくなると、「アセトアルデヒド」が白血球などの免疫細胞を傷つけて、免疫力が低下してしまいます。

・喫煙
ニコチンやタールなどの有害物質を多く含んだタバコの煙は、体内で活性酸素を大量に発生させてしまいます。活性酸素は、肺の免疫細胞の働きを抑制するため、免疫力の低下に繋がります。

・冷え
身体が冷えて血行が悪くなると、血液中の免疫細胞の働きが弱まってしまいます。免疫力が正常に保たれる体温は36.5度程度と言われており、体温が1度低下するごとに免疫力が30％下がると考えられています。

・ストレス
ストレスが溜まると、自律神経が乱れて血流が悪くなってしまいます。また、ストレスを感じると免疫物質であるIgA抗体の分泌量が低下し、免疫力の低下に繋がると考えられています。

もうしばらく、風邪をひきやすい寒い季節が続きます。免疫力を高める生活を意識して、風邪や体調不良を起こさないように頑張りましょう！

【参考URL】
＜免疫navi 大塚製薬株式会社＞
https://www.otsuka.co.jp/men-eki/raise-immunity/lifestyle-habit.html
https://www.otsuka.co.jp/men-eki/immunity/mucosal-immunity.html
＜大正健康ナビ 大正製薬ホールディングス株式会社＞
https://www.taisho-kenko.com/column/23/
＜やさしさＬＰＳ 自然免疫応用技術株式会社
https://www.macrophi.co.jp/special/1823/
＜心リハ♡ＮＯＷ 医療法人 澄心会 豊橋ハートセンター＞
https://www.heart-center.or.jp/rehabnow/3984/
＜健康長寿ネット 公益財団法人　長寿科学振興財団＞
https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/koureisha-shokuji/menekiryokuotakamerushokuji.html