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季節の変わり目、気象病が急増中!
2022.5.20
気象病って、何?
もうすぐやってくる梅雨の季節。天気が崩れやすいこの時期、頭痛やだるさ、めまいや耳鳴りが起こりやすいという方、多いのではないでしょうか? もしかすると、その症状「気象病」かもしれません。「気象病」とは、気温、気圧、湿度など、天候の変化によって起こる体調不調のこと。自律神経が乱れることが原因と考えられており、気圧が低下する梅雨の時期や、台風の時期に症状が出やすいと言われています。
「気象病」と大きな関係がある自律神経は、交感神経と副交感神経の2種類で構成されており、内臓の働きや代謝、体温など、身体の機能を24時間体制でコントロールしている神経です。通常は、心と身体を活発にする交換神経と、休息をさせる副交感神経がバランスを取り、私たちの身体を支えていますが、交感神経と副交感神経の切り替えが上手く出来なくなると、自律神経は乱れてしまいます。
気象病の症状とは…
気象病の症状は人によってさまざまですが、下記が代表的な症状として挙げられます。
【気象病の症状】
・頭痛
・めまい
・身体のだるさ
・食欲不振
・肩や首のコリ
・関節痛
・古傷の痛み
・むくみ
・下痢
・喘息発作
・不安感や不眠
など……
また、この時期は湿度が高くなり始めるため、汗を蒸発しにくくなり、体内の余分な水分や老廃物が溜まりやすくなります。新陳代謝が低下しやすくなるので、適度な運動や食生活の見直しを行い、新陳代謝を高める生活を心掛けることも大切です。
気象病の予防&改善
気象病の予防や改善のためには、自律神経のバランスを整えることが必須。規則正しい生活、バランスの取れた食事、適度な運動、質の良い十分な睡眠は欠かせません。
自律神経のバランスを整える入浴方法として、朝、42度程度のシャワーを浴びて交感神経を優位にさせ、夜は副交感神経を優位にさせるために、38度~40度程度のぬるめの湯船にゆっくりと浸かるのがおすすめです。
また、気象病には、耳のマッサージも効果があると言われています。手で両耳をつまみ、上下に引っ張ったり、水平に引っ張ったり、つまんだままグルグルと回したり、耳を包むように折り曲げたり、耳のまわりをほぐすことにより、耳まわりの血流が改善されます。ただし、入浴やマッサージによって、血管が拡張して逆効果になることもあるので、痛みや不調を感じた場合はすぐに止めてください。
気象病については、まだはっきりと分からないことが多いのが現状です。もし、気象病かもと思う症状がある場合は、どんな時に不調が起こるかを記録しておくことで、事前の対処がしやすくなります。症状が出たら、スマホやカレンダーに記録を残すことを習慣にしましょう。また、症状が続く場合は、我慢をせず医療機関に相談してください。
【参考URL】
<NHK クローズアップ現代>
https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/4647/