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男女ともに起こりうる“更年期障害”との付き合い方

2023.1.20

更年期障害について

最近、頭痛やめまい、耳鳴りや動悸、肩コリや腰痛、イライラや不安感など、今までにはなかった急激な体調の変化を感じることはありませんか? その症状、もしかすると更年期障害かもしれません。更年期障害とは、40歳代以降の男女の性ホルモン分泌量の低下が原因となる自律神経失調症に似た症候群。男女ともに40歳を過ぎたころから見られる、体調不良や情緒不安定などの症状をまとめて、更年期障害と呼びます(e-ヘルスネットより引用)。

女性の場合は、閉経前後の約10年間に女性ホルモンである「エストロゲン」が、急激に減少することにより症状が現れると考えられています。男性の場合は、男性ホルモンの「テストステロン」の分泌が減少し始める40代後半から症状が現れることがあります。ただ、分泌量の変化が女性に比べて穏やかなため、老化現象としてとらえ、気付かずに過ごしてしまう人が多いのが現状です。

更年期障害の症状とは

女性の場合、閉経前の代表的な症状に、顔の火照りやのぼせ、異常発汗などホットフラッシュと呼ばれる症状に加え、動悸や息切れ、頭痛やめまい、耳鳴り、脈が速くなる、血圧が上下する、イライラや不安、不眠などの症状が挙げられます。また、閉経後には、これらの症状に加えて、腰や膝の関節痛、目や喉などの粘膜の異常、膀胱炎や尿失禁などの症状も現れ、精神的には無気力になりやすくなります。

男性の場合も、筋力低下や関節痛、筋肉痛、異常発汗、火照り、不安や不眠など、女性の更年期障害と似た症状が現れます。男性特有の症状としては、性欲の減退や勃起力の低下などが起こります。ただし、男女ともに更年期障害は、個人差が大きく、症状の重さも人それぞれだと言われています。

更年期障害との上手な付き合い方

更年期障害の対策として、男女問わず重要なのが生活習慣の見直しです。良質な睡眠、適度な運動、ストレスを溜めない生活を心掛けることが大切です。ヨガは、呼吸を意識して行うため、自律神経のバランスを整える働きが期待できます。身体を動かしながら、気持ちを落ちつかせることが出来るので、適度な運動としておすすめです。

また、バランスの良い食事を心掛けて、規則正しい食事生活を意識することも重要です。朝食を抜いたり、夜遅くに食事を摂ったり、過剰なダイエットは禁物。女性の場合は、女性ホルモンを補うために、大豆製品や乳製品、魚など、カルシウムやイソフラボンの多く含まれる食事を意識するのがおすすめ。男性の場合は、男性ホルモンの強化のために、卵、肉、魚、大豆などタンパク質が豊富な食事を心掛けるのがおすすめです。

更年期障害の症状は、人によって現れる症状や重さが異なります。「あの人は我慢しているのだから…」、「このぐらいなら我慢しなくては…」などと考えず、調子が悪いと感じたら、悩まずに医療機関へ相談するようにしてください。

【参考URL】
<e-ヘルスネット>
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/heart/yk-081.html
<NHK健康チャンネル>
https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_439.html#theme7
<厚生労働省 更年期症状・障害に関する意識調査(結果概要)>
https://www.mhlw.go.jp/content/000969136.pdf

廣田 美千代
女性サイトの編集長を経て、フリーランスに。 雑誌やWEB媒体を中心に、美容記事やインタビュー記事を随筆。WEBプロデューサーとしての経験を活かし、 コンテンツの企画・制作や、化粧品会社のWEBコンサルティングなどにも携わる。

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