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メンタルケア

夏こそ温活! 夏の冷え症対策

2025.8.8

夏の「冷え症」の原因とは…

夏の不調といえば、真っ先に「夏バテ」や「熱中症」が頭に浮かぶと思いますが、近年、夏場の「冷え」による体調不良が急増しています。男女ともに悩んでいる方の多い「冷え症」は、冬に悪化するイメージがありますが、夏にも深刻な症状として現れることがあります。

夏の「冷え症」の大きな原因として挙げられるのが、冷房による急激な温度変化です。冷房の効いた室内と、炎天下の屋外の激しい温度差によって、身体の温度調整が乱れてしまい、血液循環が悪化して、「冷え症」を引き起こしてしまうのです。

室外では暑さによって血管が広がりやすいのに、室内では冷房により急激な収縮が起こりやすくなるため、体温調整機能を持つ自律神経が乱れて、身体の表面温度が低下してしまい、特に、手足などの末端が冷えやすくなります。

また、夏場は冷たい飲み物やアイスクリーム、サッパリとした冷たい料理を摂取することが増えるため、内臓温度を低下させて、血液循環が悪くなり、「冷え性」を悪化させてしまう傾向にあります。

「冷え症」が身体にもたらす影響

「冷え症」は、身体にさまざまな健康リスクをもたらすことが知られています。下記が、代表的な症状です。

1:免疫力の低下
体温が低いと免疫機能が低下しやすくなり、風邪や感染症にかかる可能性が高まります。特に、夏場はウイルス感染や細菌感染のリスクが高い季節なので要注意です。

2:血行不良による不調
手足の冷えだけでなく、肩コリや頭痛、関節痛、胃腸の不調や倦怠感などの症状が現れることがあります。自律神経が乱れてしまうので、不眠などの症状に繋がる可能性も…。

3:新陳代謝の低下
血流が悪くなることで、新陳代謝が低下し、疲労感や体力の低下を招く恐れがあります。また、基礎代謝が落ちると、エネルギー消費が減少し、体重増加に繋がりやすくなります。

4:婦人科系の不調
女性の場合は、生理不順や月経痛の原因に繋がることも…。冷えは、子宮や卵巣の血流にも影響するため、「子宮内膜症」や「子宮筋腫」、卵巣機能の低下などのリスクを高める可能性があります。

5:精神的な影響
イライラ、集中力の低下、やる気が出ない、気分の落ち込み、などの症状が現れることがあります。自律神経のバランスが乱れてしまうので、ストレスを感じやすくなることも…。

温活習慣で夏冷えを改善!

夏の冷え症を改善するには、毎日の生活の中で身体を温める工夫が大切です。例えば、冷房の効いた室内では、身体を冷やさない習慣を徹底しましょう。首、手首、足首の3ヵ所を冷やさないことがポイントです。

首、手首、足首は、筋肉や脂肪が少なく、皮膚のすぐ下を太い血管が通っているため、この3カ所を温めることで、効率よく全身が温まります。夏場は、露出していることが多く、冷房の風にあたりやすい部位なので、カーディガンやひざ掛け以外にも、首にはストール、手首にはアームウォーマー、足首には長めの靴下やレッグウォーマーなどを活用するのがおすすめです。

また、身体の内側からも温めるように意識してください。夏場は、冷たい物を摂取したくなりますが、飲み物は常温以上、食べ物もできるだけ温かい物を摂るように心掛けましょう。血流や代謝を促す作用があると言われる、納豆、ヨーグルト、キムチ、漬物などの「発酵食品」や、身体を温める効果がある、生姜、ニンニク、ネギ、ニラなどの「薬味」、七味唐辛子、こしょう、山椒などの「スパイス」を積極的に摂るのもおすすめです。

その他にも、規則正しい生活、栄養バランスの良い食事、適度な運動、質の良い睡眠は、夏冷え対策に効果的です。身体を冷やさない習慣を心掛けて、体調を崩しやすい夏場を乗り切りましょう!

【参考URL】
<戸越銀座レディースクリニック>
https://tglc.jp/article/joseitohie.html
<ウェルナビ 株式会社日清製粉グループ>
https://www.nisshin.com/welnavi/magazine/lifestyle/detail_018.html
<伊勢市公式HP>
https://www.city.ise.mie.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/005/504/w-hie.pdf
<メディカルジャパン立川>
https://tatikawa-treatment.com/column/17907/
<カンボフルライフ クラシエ株式会社
https://www.kracie.co.jp/kampo/kampofullife/body/?p=1295

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