メンテナンス
乾燥しやすい秋、身体に潤いを!
2025.11.10
秋の不調は乾燥から!?
朝晩の冷え込みが厳しくなり、空気が乾燥しやすい秋。空気の乾燥は、肌や喉の渇きだけでなく、私たちの身体にさまざまな影響を及ぼします。東洋医学の五行説でも、秋は“燥”の季節にあたり、「燥邪(そうじゃ)」と呼ばれる、乾燥が原因の症状が起きやすくなると考えられています。
特に影響を受けやすいのが、肺です。肺は「気」を司る重要な部位で、肺が「気」を巡らせることで、寒さやウイルスから身体を守る役割があります。しかし、乾燥した空気を吸い続けて肺が乾燥してしまうと、全身に「気」が巡らず、喉や肌の乾燥、風邪や喉の痛み、免疫力低下などが起こり、体調を崩しやすくなってしまうのです。

加湿器やマスクを上手に活用!
秋を健康に過ごすには、乾燥対策が必須です。室内では加湿器を使用するなど、適度な湿度を保つように心掛けましょう。加湿器がない場合は、濡れたタオルや洗濯物を室内に干すことでも保湿効果が期待できます。また、バスタブにお湯をためて、浴槽のフタをせず、浴室のドアを開けたままにしておくことも、お部屋の乾燥対策におすすめです。
外出時の乾燥対策には、マスクの着用が効果的。マスク内が息でこもることで、口の周りの湿度が高まります。マスク内の湿った空気を吸うことで、喉や鼻の乾燥を防ぐ効果が期待できます。乾燥対策には、化学繊維の不織布のマスクよりも、肌に優しい布製のマスクを使用するのがおすすめ。睡眠時には、保湿性に優れた天然素材の綿やシルクタイプのマスクを活用するなど、シーンに合わせて上手に使い分けましょう。

身体を潤す食材とは
毎日の食事で、身体の内側から潤いを与えることも大切です。身体を潤す食材としておすすめなのが、レンコン、春菊、ゆり根、サツマイモ、ピーナッツなど。特にレンコンは、薬膳でも肺に潤いを与える食材として知られ、喉の渇きや痛み、咳、痰などの改善に効果があると言われています。なかでも、捨ててしまいがちなレンコンのつなぎ目の部分には、咳や鼻血を止める作用があり、漢方薬として使われています。
また、秋の味覚のひとつである梨も、潤い補給にピッタリの果物です。潤い補給だけでなく、喉の乾燥予防、咳対策にも効果が期待できます。ただし、梨は身体を冷やす性質があるため、食べ過ぎに要注意。空気の乾燥がさらに厳しくなる、これからの季節。毎日の食事や乾燥対策を行って、身体の潤いを守るように心掛けましょう。
【参考URL】
<りずみんの健康管理コラム 健康管理検定>
https://kentei.healthcare/column/1609/
<クラシエの漢方 クラシエ株式会社>
https://www.kracie.co.jp/ph/k-therapy/hibikore/autumn/menu1.html
<心養生コラム 株式会社再春館製薬所>
https://www.saishunkan.co.jp/lashiku/health-care/heart/10-1_relax_and_moisture/
<鍼灸天満月>
https://www.amamitsuki.com/news/?mode=detail&article=61







