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メンテナンス

背中の筋トレが、“美と健康”に繋がる!?

2023.3.20

背中に脂肪がつきやすい理由

最近、自分の後ろ姿を見たことありますか? 正面や横からの姿は、自宅やオフィスの鏡、街のショーウインドーなど、毎日、何度も見る機会がありますが、後ろ姿は意識をしないと見えない部分です。後ろ姿をチェックした時に、自分がイメージしていたボディラインとの違いに、愕然とした経験がある方も多いのではないでしょうか。

実は、背中は日常生活で動かすことが少なく、脂肪がつきやすい部分。運動不足が慢性的になると筋肉量が低下してしまい、基礎代謝も下がり、エネルギーが消費されず、脂肪になってしまうのです。最近は、長時間のパソコン作業やスマホの使用で、姿勢が崩れて猫背になっている人も多いはず。悪い姿勢も、脂肪が蓄積する原因となってしまうので要注意です。

背中の筋肉について

運動不足になりやすい背中を鍛えるためには、背中の筋肉について正しく理解することが大切です。一言に、背筋と呼ばれることが多い背中の筋肉ですが、実際は、いくつかのパーツに分かれており、それぞれに違う役割を果たしています。背中のトレーニングを行う際は、どの部位を鍛えているか意識をして行うことが重要です。

背中の筋肉は、「僧帽筋(そうぼうきん)」「広背筋(こうはいきん)」「脊柱起立筋(せきちゅうきりつきん)」と、大きく3つの筋肉で構成させています。首から肩、背中の中央へとつながる「僧帽筋(そうぼうきん)」は、首や肩甲骨を動かす全動作に欠かすことのできない筋肉です。肩コリに大きく関係してくる筋肉で、僧帽筋に支障があると、肩を動かす際に痛みを感じたり、上半身の動きが妨げられることもあります。

「広背筋(こうはいきん)」は、背中の中央から脇の下、腕へとつながる筋肉。腕を内側にひねったり、後ろに動かしたりと、肩関節の動きに関わっています。引き締まった背中を目指すなら、意識して鍛えたい部位です。最後に、頭蓋骨の下から背骨の両脇を通り、骨盤まで続くのが「脊柱起立筋(せきちゅうきりつきん)」です。姿勢を保つ上で重要な役割を果たし、背中から腰にかけて、後ろに反るような動作に用いられる筋肉。スポーツのパフォーマンスにも大きな影響を与えます。

背中の筋トレで得られる効果

背中の筋肉を鍛えると、脂肪が少なくなるのはもちろん、健康や美容においてもたくさんのメリットがあります。主な効果として、基礎代謝のアップ、姿勢の改善、肩こりや腰痛の予防などが挙げられます。基礎代謝が低下してしまうと、摂取エネルギーを消費しにくくなるため、太りやすくなるだけでなく、冷え性や便秘などの原因に繋がります。背中の筋肉が増えることで、基礎代謝が高まると、太りにくくなり、冷え性や便秘も改善されるなど、さまざまな効果が期待できます。

背中の筋肉が弱いと、姿勢が悪くなってしまいがち…。姿勢が悪くなると、猫背になったり、胃や腸に不調を起こしてしまう可能性もあります。背中の筋肉を鍛えることで、正しい姿勢を保ちやすくなる効果も期待できます。

また、頭や腕を支えている肩回りは、常に緊張状態です。筋肉がこわばり、血流が滞ってしまい、肩こりの原因に…。背中の筋トレを行うことで、肩こりや腰痛の改善にも効果が期待できます。背中の筋肉が弱いと、僧帽筋や脊柱起立筋などに負担がかかり、腰痛を引き起こす原因にも繋がってしまいます。春の訪れを感じる、この時期。薄着の季節になる前に、美しく健康な身体づくりのためにも、背中の筋トレを始めてみませんか?

【参考URL】
<NHK健康CH>
https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_1360.html
<NPO法人日本健康運動指導士会>
http://www.jafias.net/20161216_back.pdf
<KONAMI SPORTS CLUB>
https://www.konami.com/sportsclub/magazine/back-muscles/

廣田 美千代
女性サイトの編集長を経て、フリーランスに。 雑誌やWEB媒体を中心に、美容記事やインタビュー記事を随筆。WEBプロデューサーとしての経験を活かし、 コンテンツの企画・制作や、化粧品会社のWEBコンサルティングなどにも携わる。

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