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メンテナンス

健康な髪を保つには、髪の紫外線対策が必須

2023.7.10

紫外線が与える髪への影響

7月に入り、夏の日差しを感じる日が多くなってきました。夏本番に向かい、どんどんと紫外線が強くなっています。顔や身体に日焼け止めを塗り、肌の紫外線対策はしているけど、お手入れを忘れがちなのが髪の紫外線対策です。

髪は、身体の中で一番高い場所にあって、最も紫外線を浴びやすい部分。紫外線による髪へのダメージは、大きく下記の3つが挙げられます。

① 髪の毛のパサつき
髪の毛の外側にある薄い皮(キューティクル)が、紫外線を浴びることで剥がれやすくなってしまいます。キューティクルが剥がれると、髪の毛の内部の水分や栄養素が流出してしまい、髪の毛が乾燥してパサつきやすくなってしまいます。

② 髪の毛の変色
髪の毛の色を作っている色素(メラニン)が、紫外線を浴びることによって分解され、髪の毛の色が抜けやすくなってしまいます。特に、水があると反応が進みやすくなるため、海水浴やプールなど、髪が濡れた状態で強い紫外線を長時間浴びるのは要注意です。

③ 切れ毛や枝毛
髪の毛は、ケラチンというタンパク質が主成分。タンパク質とアミノ酸は深い関係にあり、複数のアミノ酸が結合することにより、髪の毛の丈夫さやしなやかさが保たれています。紫外線を浴びることで結合が壊れてしまい、切れ毛や枝毛の原因につながります。

紫外線から髪を守る方法

髪の毛の紫外線対策には、肌の日焼け対策と同様に、帽子や日傘の使用が効果的です。帽子を被る際は、サンバイザーのようなものよりも、頭部をしっかり覆うことができる形状の帽子を選ぶようにしましょう。ただし、帽子を被っても全ての紫外線をカットできるわけではありません。帽子を被る場合も、日傘と併用して使うのがおすすめです。

また、髪の毛専用の日焼け止めスプレーなども、手軽に行える紫外線対策です。外出前に髪から10~15センチ程度離し、髪全体にまんべんなくスプレーするのがポイント。汗や髪の毛が擦れることで、スプレーが落ちてしまう可能性があります。長時間外出する際は、2~3時間おきにかけ直すようにしましょう。UVカット効果のある洗い流さないトリートメントなども販売されているので活用するのも方法です。

ダメージを受けた髪のアフターケア

髪の紫外線対策を行っても、残念ながら完璧にガードするのは難しいもの…。また、海中や水中、帽子が被れない場面など、紫外線対策が出来ないこともあると思います。紫外線予防と同じぐらい大切なのが、紫外線を浴びてしまった後のアフターケアです。

海やプールに行った際は、なるべく早く、丁寧に髪を洗うようにしましょう。塩分を多く含む海水は、パーマ液などに近いアルカリ性で、髪のダメージに繋がりやすくなります。塩素が含まれるプールは、髪のタンパク質を傷つけてしまいます。髪についた海水やプールの水を、シャンプーでしっかりと洗い流し、ダメージケア用のトリートメントで髪に潤いを補給するようにしましょう。

また、ドライヤーで紫外線を浴びた髪を乾かす際、温風はNGです。冷風や低温で髪を乾かすようにしましょう。紫外線を浴びた髪の毛は、例えるならば火傷をしているような状態。高温のドライヤーをあてるのは、火傷した部分に熱を与えるようなものです。キューティクルが剝がれたり、日焼けしている頭皮にも悪影響を与えることにもつながります。

紫外線で痛んでしまった髪は自然回復しませんが、正しいアフターケアを行えば、潤いのあるツヤ髪を取り戻すことは可能です。紫外線が強くなるこれからの季節、いつまでも美しい髪を保てるように、紫外線を浴びる前の対策とアフターケアを忘れずに行ってください!

【参考URL】
<健康管理検定>
https://kentei.healthcare/column/1805/
<花王 株式会社>
https://www.kao.com/jp/haircare/hair/3-6/
<株式会社 資生堂>
https://www.shiseido.co.jp/anessa/shigaisen/hair/

廣田 美千代
女性サイトの編集長を経て、フリーランスに。 雑誌やWEB媒体を中心に、美容記事やインタビュー記事を随筆。WEBプロデューサーとしての経験を活かし、 コンテンツの企画・制作や、化粧品会社のWEBコンサルティングなどにも携わる。

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