メンテナンス
熱中症予防に欠かせない5つの栄養素とは!?
2023.7.20
熱中症の原因と症状
ジメジメとした梅雨も明けて、いよいよ夏本番! これからの時期に気を付けたいのが熱中症です。近年では、最高気温が40度に達する地域もあり、暑さが厳しくなる傾向にあります。そもそも熱中症とは、熱によって起こる身体の不調のこと。暑さによって、身体の体温調整ができなくなったり、体内の水分量や塩分量のバランスが崩れたりすることが大きな原因です。
熱中症の症状は、軽い症状のものから命にかかわる重症なものまで、軽度、中度、重度と段階的にいくつかの症状に分かれます。軽度の症状には、めまいや失神、筋肉痛や筋肉の硬直、呼吸や脈が速くなる、大量の発汗。中度の症状には、頭痛や吐き気、倦怠感、身体がぐったりとして力が入らないなど。重度の症状になると、意識障害や痙攣、手足の運動障害、高体温など、危険な状態に陥ってしまいます。
日頃から意識したい熱中症対策とは
熱中症を予防するためには、毎日の生活を見直すことが重要です。例えば、衣類は通気性のよい麻や綿などの素材を選んだり、外出時には帽子や日傘を活用する。また、日中の暑い時間帯はできるだけ外出を避けるなど、上手に暑さを避けるようにしましょう。
こまめな水分補給も必須です。喉の渇きを感じる前に水分補給をするように心掛けましょう。夏場は、体内の塩分やミネラルも奪われやすくなります。大量の汗をかいた際は、塩分の補給を忘れずに行いましょう。程度な運動や上質な睡眠、バランスの取れた食事も、熱中症にかかりにくい丈夫な身体づくりのために欠かせません。
熱中症予防に必要な栄養素
毎日の食卓で意識したいのが、熱中症予防に必要な5つの栄養素。ビタミンB1、抗酸化物質、タンパク質、ナトリウム、カリウムです。これらの栄養素が必要な理由について、簡単にご紹介します。
① ビタミンB1
豚肉、ウナギ、玄米、大豆、モロヘイヤなどに多く含まれるビタミンB1は、糖質をエネルギーに変える栄養素。食欲が低下しやすい夏場は、麺類や冷たい飲み物、デザート類など、糖質を多く含む食品を多く摂りがちに…。ビタミンB1が不足してしまうと、糖質が分解できないため、エネルギーを作り出すことができず、身体が疲れやすくなってしまいます。
② 抗酸化物質
抗酸化物質とは、活性酸素の発生やその働きを抑制したり、活性酸素そのものを取り除く物質のこと。ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、ポリフェノール、カロテノイドなどが代表的です。活性酸素を取り除いて、酸化の働きを抑える効果が期待できます。
③ タンパク質
肉類、魚類、乳製品、大豆製品などに多く含まれるタンパク質。タンパク質は、私たちの身体を構成する主成分で、骨、筋肉、皮膚、髪、血液、内臓などをつくる材料。タンパク質が不足すると、免疫機能が低下するため抵抗力が弱まり、体調不良を起こしやすくなります。
④ ナトリウム&カリウム
塩に含まれるナトリウムと、ほうれん草、ニンジン、大豆、芋類、海藻類などに多く含まれるカリウム。現代人の食生活において、塩分は取り過ぎの傾向にあり、通常の食事で不足することはほとんどありません。しかし、夏場や激しい運動などで大量の汗をかいた場合など、多量にナトリウムやカリウムが排出されると、倦怠感や食欲不振を起こすことがあります。
暑さが厳しくなる、これからの季節。熱中症対策をしっかりと行い、暑い夏を乗り切りましょう。もしも、熱中症かなぁ?と思う症状が出た場合は、無理をせず医療機関を受診してください。
【参考URL】
<厚生労働省>
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/nettyuu/nettyuu_taisaku/
<e-ヘルスネット>
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-009.html
<農林水産省>
https://www.maff.go.jp/j/seisan/sien/sizai/s_kikaika/anzen/attach/pdf/index-102.pdf
<環境省>
https://www.wbgt.env.go.jp/pdf/manual/heatillness_manual_full.pdf
<同友会グループ>
https://www.do-yukai.com/meal/29.html