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寝た気がしない理由は、睡眠時無呼吸症候群かも!?

2023.9.20

睡眠時無呼吸症候群とは…

夜中に何度も目が覚める、たっぷりと寝たはずなのに、朝起きても疲れやだるさが残っていると感じることはありませんか? もしかすると、その症状は「睡眠時無呼吸症候群」かもしれません。「睡眠時無呼吸症候群」は、睡眠中に一時的に呼吸が停止したり、浅くなったりする睡眠障害の一種で、「SAS(Sleep Apnea Syndrome)」とも呼ばれます。

「睡眠時無呼吸症候群」の代表的な症状は、睡眠中に一定時間以上、複数回にわたり呼吸が止まってしまうことです。医学的には、10秒以上の呼吸停止が起こることを無呼吸状態とし、平均して1時間に5回以上、無呼吸状態に陥る場合、「睡眠時無呼吸症候群」と診断されます。

睡眠時無呼吸症候群は大きく3タイプ

「睡眠時無呼吸症候群」は、原因や症状によって下記のタイプに分類されます。

閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)
空気の通り道である気道が、何らかの事情によって塞がれることにより、呼吸が止まってしまうタイプが「閉塞性睡眠時無呼吸症」。狭くなった気道を空気が通過しようとするので、大きないびきをかくのが特徴です。一般的に体重過多の人や首周りに脂肪が多い人が起こりやすく、「睡眠時無呼吸症候群」のうち約9割は「閉塞性睡眠時無呼吸症」に該当すると言われています。

中枢性睡眠時無呼吸症候群(CSA)
呼吸を調整している、脳の呼吸中枢が動かなくなってしまうことにより、無呼吸状態に陥ってしまうのが「中枢性睡眠時無呼吸症」。気道が塞がっているわけではないため、「閉塞性睡眠時無呼吸症」のように大きないびきは起こりません。

混合型睡眠時無呼吸症
「閉塞性睡眠時無呼吸症」と「中枢性睡眠時無呼吸症」が組み合わさったタイプが、「混合型睡眠時無呼吸症」。両方のタイプの症状が起きると考えられています。

睡眠時無呼吸症候群の予防&対策

「睡眠時無呼吸症候群」は、日中の眠気や集中力の低下、心血管系の問題などを引き起こしてしまう可能性もあるので、日頃からの予防と対策が大切です。「睡眠時無呼吸症候群」の大きな原因の一つとして、肥満が挙げられるため適正体重を維持することが重要。

また、過度な飲酒や寝酒も控えるように心掛けましょう。アルコールは、上気道の筋肉の緊張を弛緩させ、上気道が狭くなって「睡眠時無呼吸症」を起こしやすくなるので要注意です。喫煙も、上気道の通気性に悪影響を及ぼすので控えるようにしましょう。

鼻呼吸を意識することも、予防と対策に効果的です。口呼吸の場合、鼻呼吸を行うよりも咽頭が狭くなるため、上気道が閉塞しやすくなってしまいます。口呼吸から鼻呼吸へ変えるように意識してみてください。睡眠時の姿勢も、仰向けで眠るよりも横向きで眠る方が、上気道の閉塞を軽減できる場合があります。抱き枕などを活用して、横向きで眠るのを試してみるのも予防法の一つです。

ただし、「睡眠時無呼吸症」は、症状や状態が個々によって異なります。医師と相談をしながら、最適な予防&対策をとることがおすすめです。

【参考URL】
<兵庫医科大学病院>
https://www.hosp.hyo-med.ac.jp/disease_guide/detail/93
<一般財団法人運輸・交通SAS対策支援センター>
https://www.sas-support.or.jp/column/sas-prevention/
<IBIKI メディカルクリニック>
https://www.ibiki-med.clinic/column/prevention_sleep_apnea_syndrome/
<帝人ヘルスケア株式会社>
https://659naoso.com/sas/precaution

廣田 美千代
女性サイトの編集長を経て、フリーランスに。 雑誌やWEB媒体を中心に、美容記事やインタビュー記事を随筆。WEBプロデューサーとしての経験を活かし、 コンテンツの企画・制作や、化粧品会社のWEBコンサルティングなどにも携わる。

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