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健康維持に欠かせない質の良い睡眠! 枕の正しい選び方

2023.11.20

理想的な寝姿勢とは

朝起きると首が痛い、肩が重いと感じることはありませんか? もしかすると、首や肩の違和感は、枕が原因かもしれません。身体に合わない枕を使っていると、首や肩に悪影響を与えるだけでなく、睡眠の質も低下してしまいます。

今、使われている枕が自分に合っているか判断するには、理想の寝姿勢で眠れているかどうかをチェックしてください。理想の寝姿勢とは、正しい立ち姿勢のまま、横になった状態のこと。人間は、正しく立っている際、背骨がなだらかなS字を描いていますが、横になった状態でもこの姿勢をとれることで、首や背骨への負担が少なく、首の痛みや肩の重さも軽減されます。また、身体もリラックスできるため、質の良い睡眠に繋がると言われています。

自分に合う枕選びのポイント!

自分に合う枕選びのポイント!
枕選びには、大きく3つのポイントがあります。

ポイント1:枕の高さ
高すぎたり、低すぎる枕はNGです。枕が高すぎると、頸椎(けいつい)が圧迫され、首や肩に負担がかかってしまいます。首周りの筋肉の緊張状態が続くことで、起床時に首や肩の痛みを感じるようになり、ストレートネックの原因に繋がってしまいます。また、枕が低すぎても、首が反る姿勢になり首周辺の筋肉が緊張してしまいます。頭に血が上りやすくなり、顔がむくんだり、口が開きやすく口呼吸になってしまいます。正しい枕の高さは、立ったままの自然な姿勢で、横になれる高さが理想です。

ポイント2:枕の大きさ
同じ姿勢を長時間続けると血流が悪くなってしまうため、私たちは睡眠中、平均20~30回程度の寝返りを打つと言われています。そのため、仰向き、右横向き、左横向きと、スムーズに寝返りを打てる枕の横幅が必要です。理想の枕の大きさは、頭が3つ入るぐらいを目安にするのがおすすめです。

ポイント3:枕の硬さ
枕の硬さは、睡眠時に寝返りを打ちやすいように、少し硬めの枕がおすすめです。フワフワとした柔らかい枕は、頭が沈みやすく、自由に寝返りを打ちにくくなってしまいます。ただ、硬さの感覚は人によって大きく異なります。寝返りが打ちやすく、自分がリラックスできる硬さを見つけるのが大切です。

素材の特徴について

自分に合った枕を選ぶには、好みの素材を知ることも大切です。代表的な枕の素材のメリット・デメリットをご紹介します。

・パイプ素材
ストローを小さく切ったような形状の素材。大きさや硬さなど、いろいろな種類があります。
メリットは、通気性が良く、耐久性に優れていること。ダニがつきにくいのも良い点です。
デメリットは、大きさによってはゴツゴツ感があり、頭を動かした際に音がうるさい場合があります。

・ポリエステルわた素材
ポリエステルをわた状にした人工繊維。柔らかく、弾力性があるため、枕だけでなくクッション素材などにも使われています。メリットは、伸縮性に優れており、ボリューム感があること。人工繊維なので洗うこともできます。デメリットは、使用年数にともなって弾力性やボリューム感がなくなる場合が多いことです。

・そばがら
そばがら素材とは、蕎麦の実を収穫して天日で乾燥させ、実を取り出した後に残った殻のこと。メリットは、通気性や放熱性に優れていること。そばがらの量を増減することで高さを調整しやすいのも良い点です。デメリットは、夏場など高温多湿の場所に長期間保管すると、虫がわいてしまう場合があります。

・低反発素材
肩や頭をしっかり支え、ゆっくり沈み込む低反発素材。メリットは、柔軟性やフィット感が高く、身体の形に合わせやすいこと。デメリットは、気温に左右されやすいため、夏場は熱がこもりやすく、冬場は硬くなってしまう傾向にあります。

・羽毛
水鳥から採取した素材で、軽くふんわりとした肌ざわりが特徴。メリットは、吸放湿性に優れ、型崩れしにくいこと。デメリットは、商品によっては独特のにおいを感じる場合があります。

質の良い睡眠をとることは、健康管理に欠かせません。自分に合った枕で、上質な睡眠を心掛けましょう!

【参考URL】
<眠りナビ フランスベッド株式会社>
https://interior.francebed.co.jp/nemurinavi/
<眠りのレシピ 西川株式会社>
https://www.nishikawa1566.com/column/bedding/20180211110000/
<HANDS 株式会社ハンズ>
https://hands.net/hintmagazine/interior/2003-pillow.html

廣田 美千代
女性サイトの編集長を経て、フリーランスに。 雑誌やWEB媒体を中心に、美容記事やインタビュー記事を随筆。WEBプロデューサーとしての経験を活かし、 コンテンツの企画・制作や、化粧品会社のWEBコンサルティングなどにも携わる。

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