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更年期障害とは

2024.3.20

気候の変化が大きい春は、ホルモンのバランスを崩しやすい季節です。この時期、症状が悪化しやすいと言われているのが「更年期障害」。更年期障害とは、更年期に現れるさまざまな症状の中で、他の病気に伴わないものを「更年期症状」といい、その中でも症状が重く日常生活に支障をきたす状態を「更年期障害」と言います(日本産科婦人科学会より引用)。

更年期障害の代表的な症状には、ほてり、のぼせ、ホットフラッシュ、発汗など、血管の拡張と放熱に関係する症状や、イライラ、気分の落ち込み、情緒不安定、不眠、意欲低下などの精神症状、めまい、動悸、肩こり、頭痛、耳鳴り、しびれ、関節の痛み、疲労感などが挙げられます。

更年期障害と気候の関係

ここ数年、梅雨時期や台風シーズンなどに、よく耳にする「気象病」。気象病とは、気温、気圧、湿度など、天候の変化により、自律神経が乱れることで起こる体調不良のことです。気象病と同じように、更年期障害の症状も自律神経を介して現れるため、気象変化に左右される可能性があると言われています。気圧が下がると、その情報が脳に伝わり、自律神経がストレス反応を起こして、心や身体に不調が現れてしまうのです。

気象病による体調不良は更年期に起こりやすく、更年期のめまいが、気象病と重なって悪化しやすいと考えられています。気圧変動の激しい春先は、症状が出やすい時期なので要注意。規則正しい生活を心掛けて、自律神経のバランスを整えるように意識しましょう。自律神経を整えるツボや、耳のマッサージ、適度な運動を毎日の生活に取り入れるのもおすすめです。

更年期を上手に過ごすには

更年期を上手に過ごすには、生活習慣の見直しや適度な運動の他に、ストレスを溜めない生活を心掛けることも大切です。私たちの身体は、ストレスを感じるとストレスホルモンを分泌します。ストレスホルモンは、身体に悪影響を与え、息切れや動悸、食欲不振、疲労などを引き起こし、更年期障害を悪化させてしまう原因に…。更年期を上手に乗り切るために、自分なりのストレス解消方法を見つけておくことが大切です。

また、バランスの取れた食事を心掛けることも必要です。更年期は、高血圧や糖尿病などの生活習慣病を発症しやすい時期でもあるので、食生活の見直しも重要。女性の場合は、女性ホルモンを補うために、大豆製品や乳製品、魚など、カルシウムやイソフラボンの多く含まれる食材を毎日の食卓に取り入れるのがおすすめです。男性の場合は、男性ホルモンの強化のために、卵、肉、魚、大豆などタンパク質が豊富な食事を心掛けるようにしましょう。

更年期障害は、人によって症状がさまざまです。症状の重さも異なりますので、周囲の人と比べないことが大切。「同世代の人が、バリバリ働いているから…」「あの人は我慢しているから、私も頑張らなきゃ…」などと思わずに、体調が悪いと感じたら、早めに医療機関へ相談するようにしましょう。

【参考URL】
<日本産科婦人科学会>
https://www.jsog.or.jp/modules/diseases/index.php?content_id=14
<からだ健康サイエンス アリナミン製薬株式会社>
https://alinamin-kenko.jp/yakuhou/feature/weather/vol01.html
<はじめよう! ヘルシーライフ オムロン ヘルスケア株式会社>
https://www.healthcare.omron.co.jp/resource/column/life/22.html
<NHK 健康ch>
https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_438.html

廣田 美千代
女性サイトの編集長を経て、フリーランスに。 雑誌やWEB媒体を中心に、美容記事やインタビュー記事を随筆。WEBプロデューサーとしての経験を活かし、 コンテンツの企画・制作や、化粧品会社のWEBコンサルティングなどにも携わる。

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