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就寝中に足がつって飛び起きた！ という経験、皆さんも一度はあるのではないでしょうか？ 足がつった時は激痛が走りますが、しばらくすると痛みが治まるので、あまり気にされない方も多いはず…。そもそも、「足がつる」という現象は、ふくらはぎに起こる「こむら返り」のこと。医学用語では、「有痛性筋痙攣（ゆうつうせいきんけいれん）」と呼ばれ、筋肉の過度な収縮により、痛みを伴う痙攣が起きている状態のことを言います。

ふくらはぎに起こることが多いため、足がつることを「こむら返り」と呼びますが、実は、足の裏や指、すねや甲、太ももなどにも起こる現象です。足がつってしまった際は、慌てずに落ち着いて、応急処置を行うことが大切。ふくらはぎがつってしまった場合は、足の指を自分の方に引っ張り、ふくらはぎの筋肉を伸ばすようにしましょう。壁に足をつけて体重をかけて押すのも効果的です。ただし、一気に力強く動かすと、筋肉を傷めたり、肉離れなどを起こす危険があるので、ゆっくりと引き伸ばすように注意しましょう。

足がつるには、さまざまな原因が考えられますが、代表的なものとして下記が挙げられます。

・冷えによるもの
身体が冷えて血流が悪くなってしまうと、筋肉に栄養や酸素が届きにくくなり、足がつりやすくなります。特に、就寝時に足先が冷えてしまうと、足がつるリスクが高まります。

・筋肉疲労によるもの
過度な運動や長時間の立ち仕事などで、筋肉に負担がかかったり、血流が低下することで、老廃物がたまりやすくなります。老廃物が筋肉の収縮を妨げ、足がつりやすくなります。

・水分不足によるもの
体内の水分が不足すると身体のミネラルバランスが崩れ、筋肉の収縮や弛緩がスムーズに行えなくなります。汗をたくさんかきやすいスポーツ中は、脱水が起こりやすいので要注意。

・栄養不足によるもの
カルシウムやマグネシウムなどのミネラル類は、神経の情報伝達に欠かせない栄養素。体内に栄養の偏りが生じると、神経から筋肉への信号が乱れて、筋肉が異常な収縮を引き起こし、足がつりやすくなります。

これから寒さが厳しくなり、身体が冷え、足がつりやすくなる季節です。日頃から、水分補給や栄養バランスの良い食事、ふくらはぎの筋肉を伸ばすための運動を行うように心掛けましょう。また、足先を冷やさないように注意することも重要です。足先を温める、おすすめ対策をご紹介します。

・足湯
足先を温めることで、血行が促進されて全身がポカポカに。足裏には、たくさんのツボがあるので、ツボの刺激にもなります。

・ストレッチ
就寝前、布団に横になったら、足首を自分側に曲げたり、反対側に倒したりを、何回か繰り返します。足首やふくらはぎを伸ばすことで、就寝中に足がつる予防に繋がります。足先の血行が促進されるので、寝付きやすくなる効果も期待できます。

・締め付けない靴下やレッグウォーマー
冷え予防に靴下は効果的ですが、締め付けの強いものだと血行不良になってしまうことも。締め付けないゆるめの靴下か、ふんわりと包み込んでくれるレッグウォーマーを活用するのがおすすめです。

足がつるのは、身体からのSOSサインです。原因を見つけて、適切な対策を行うことが大切です。それでも治らない場合は、早めに医療機関を受診しましょう。

【参考URL】
＜全国健康保険協会＞
https://www.kyoukaikenpo.or.jp/shibu/okayama/cat070/colum1/20220408/
＜徳島県医師会＞
https://www.tokushima.med.or.jp/kenmin/doctorcolumn/hc/149-4317
＜東京メディカルクリニック＞
https://www.c-takinogawa.jp/column/016.html
＜くまのみ 接骨院・整体院グループ＞
https://kumanomi-seikotu.com/blog/5564/
＜カンポフルライフ　クラシエ株式会社＞
https://www.kracie.co.jp/kampo/kampofullife/body/?p=2050
＜ハルメク365＞
https://halmek.co.jp/beauty/c/healthr/4532