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多くの女性の悩み「外反拇指」の正しい知識&予防法

2025.4.18

多くの女性を悩ます「外反拇指」とは…

女性の5人に1人が悩まされていると言われる「外反拇指(がいはんぼし)」。足の親指(母趾)の付け根が飛び出し、親指が小指側に曲がってしまった状態のことで、靴を履くと強い痛みが生じます。症状がひどくなると、靴を履いていなくても痛むことも…。「外反拇指」の原因は、ハイヒールなど、幅が狭く、踵の高い靴を履くことだと思われがちですが、実は、靴だけが原因とは限りません。

もちろん、幅が狭く、踵の高い靴は、「外反母趾」の発症リスクを高くするのは確かですが、日常的にハイヒールを履いていても「外反母趾」にならない女性もいますし、ハイヒールを履いたことのない男性でも「外反拇指」になることもあります。「外反拇指」は、生まれつきの足の形、遺伝、靴の選び方、生活習慣など、複数の要因が重なることで発症すると考えられており、成人のおよそ30%に認められる身近な足トラブルなのです。

外反拇指を起こしやすい足とは…

私たちの足は、親指より人差し指の方が長い「ギリシャ型」、親指が人差し指より長い「エジプト型」、親指、人差し指、中指、薬指がほぼ同じ長さの「スクエア型」に分けられます。
日本人の足は、「ギリシャ型」が25%、「エジプト型」が70%、「スクエア型」が5%の比率だと言われています。私たちに最も多い「エジプト型」の足は、親指が一番長く、荷重時に足全体でバランスを取ろうとするため、親指の付け根に力がかかりやすく、「外反拇指」になってしまう可能性が高いと考えられています。

また、人間の足は、縦と横のアーチ構造を持ち、このアーチが歩行時のバネ効果や衝撃吸収の働きをしています。しかし、現代人の足は、縦のアーチが弱まる「偏平足(へんぺいそく)」や、横のアーチが弱まってしまう「開帳足(かいちょうそく)」が増え、これが「外反拇指」を発症させてしまう原因にも繋がっているのです。

自宅で出来る予防運動!

「外反拇指」の原因には、生活習慣も大きく関係しています。立ち仕事が多い方や、つま先の細い靴を履く習慣がある方は、注意が必要です。立ち仕事が多い場合は、足の縦アーチが崩れやすく、「偏平足」になりやすくなります。運動不足による足の筋力低下も、「偏平足」に繋がり、「外反母趾」の要因となるので要注意。また、つま先が細い靴を日常的に履いていると、靴が拇指を圧迫してしまうため「外反拇指」になりやすくなってしまいます。「外反拇指」の予防のために、自宅で出来る簡単な足指運動をご紹介します。親指を支える「母趾外転筋」を鍛えることで、「外反母趾」の予防に繋がります。

【外反拇指を予防するグーチョキパー運動】
① 足の指に力を入れ、全部の指を丸めて「グーのポーズ」
② 足の親指だけを持ち上げて、他の4本の指は下に向け「チョキのポーズ」
③ 足の指を伸ばし、全部の指の隙間が開くように広げ「パーのポーズ」

※足がつりやすい方は、無理をせずにゆっくりと行いましょう。
痛みがある場合は、すぐに運動をやめてください。

女性だけでなく、男性の悩みとしても挙げられる「外反拇指」。正しく理解して、予防対策を行いましょう。痛みがひどい場合は、我慢をせず、早めに専門医に相談するようにしてください。

【参考URL】
<日本整形外科学会>
https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/hallux_valgus.html
<吉岡整形外科医院>
https://www.yoshioka-seikei.jp/bunion/
<同友会グループ>
https://www.do-yukai.com/medical/123.html
<リペアセルクリニック>
https://fuelcells.org/topics/34540/
<カンポフルライフ クラシエ株式会社>
https://www.kracie.co.jp/kampo/kampofullife/body/?p=12303

廣田 美千代
女性サイトの編集長を経て、フリーランスに。 雑誌やWEB媒体を中心に、美容記事やインタビュー記事を随筆。WEBプロデューサーとしての経験を活かし、 コンテンツの企画・制作や、化粧品会社のWEBコンサルティングなどにも携わる。

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