メンテナンス
手指のトラブル「ばね指」が増加中!
2024.10.10
ばね指とは
「手の指を曲げ伸ばしする際に違和感がある」、「曲げ伸ばしが滑らかでない」、「こわばりや動かしにくさを感じる」という経験はありませんか? その症状、もしかすると「ばね指」かもしれません。ばね指とは、指の「腱鞘炎(けんしょうえん)」のこと。
手や指には、「腱(けん)」というヒモ状の組織がいくつもあり、筋肉とつながっています。腱が筋肉の動きと連動することで、指の曲げ伸ばしが出来るのです。この腱を包み込んでいる組織「腱鞘(けんしょう)」に炎症が起きることで、指に痛みや違和感が生じてしまうのです。
ばね指の主な原因は、手の使い過ぎによるもの。キーボードやマウスなどのパソコン操作、ゴルフやテニスなどの手を使うスポーツ、ピアノなどの楽器演奏、家事による指の使い過ぎが代表的な原因として挙げられます。また、更年期や妊娠・出産などでホルモンバランスが乱れる時期の女性や、糖尿病などの持病を抱えている方に多くみられる傾向があります。
ばね指の予防と対策
ばね指を予防するには、原因となる手の使い過ぎを避けることが第一です。パソコン作業や家事など、手を使う作業を長時間行う際は、定期的に休憩を入れ、手のストレッチやマッサージを行うなど、手の負担を軽減するように心掛けてください。
また、手を使いすぎて痛みがでたり、熱感がある場合は、アイシング(冷却)が効果的です。患部を冷やすことによって、炎症を抑えることができます。逆に、手指がこわばる際は、アイシングはNG。血流の悪さが原因のことが多いので、洗面器に溜めたお湯に手をつけるなどして、手指を温めるようにしましょう。血流が改善することで、手指のこわばりが和らぎます。
ばね指予防の運動&ストレッチ
ばね指の予防におすすめなのが、「手のグーパー運動」や「指のストレッチ」です。起床時、仕事や家事の合間、入浴後、就寝前など、一日に何度も行うのが理想的です。
【ばね指予防グーパー運動】
① 両手の指を思い切り開き、手をパーにして3秒キープ
② 両手をギュッと握り、グーにして2秒キープ
③ パーとグーの手を10回繰り返す
【指のストレッチ】
① 手のひらを上に向けて肘を伸ばします
② 反対の手を使い、人差し指から一本ずつ、床に向かって20秒ずつ反らす
ストレッチを行う際は、力を入れ過ぎたり、勢いよく反らさないように注意をしてください。また、痛みを感じたらすぐストレッチを止めてください。手指の痛みやこわばりが続く場合は、早めに医療機関に相談しましょう
【参考URL】
<日本整形外科学会>
https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/snapping_finger.html
<Nクリニック>
https://www.n-cli.com/spring_finger/
<あい鍼灸院・接骨院>
https://www.ai-medical.co.jp/store/ai-media/health/1792
<東日本橋整形外科>
https://www.seikei-tegeka.com/tendonitis/
<長者町ビオス整骨院>
https://bios-chojamachi.com/symptom/tenosynovitis-trigger-finger