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秋から冬にかけて急増! ノロウイルスに要注意
2025.11.20
ノロウイルスの感染経路
これから冬に向けて、インフルエンザとともに流行するのがノロウイルスです。毎年、11月から2月ぐらいにかけて、ノロウイルスによる「食中毒」が多発。「食中毒」は、一年を通じて発生しますが、特に、冬場はノロウイルスによる「感染性胃腸炎」や「食中毒」が急増します。ノロウイルスの主な感染経路は、下記になります。
1:経口感染
ノロウイルスに汚染された食品を、加熱不十分で食べた場合に起こります。また、ノロウイルスに感染した方が調理することにより、手から食べ物にノロウイルスが付着し、それを口にすることで二次的に感染します。
2:接触感染
ノロウイルスに感染した方の便や、嘔吐物に触れて、手や指にノロウイルスが付着することによって感染します。また、感染者が排便後に十分に手を洗わずに触れた、トイレのドアノブなどを介しても接触感染が起こります。
3:飛沫感染
感染者の嘔吐物が床に飛散した際などに周囲にいて、ノロウイルスの含まれた飛沫を吸い込むことで感染します。
4:空気感染
感染者の便や嘔吐物が乾燥し、付着したホコリとともに空気中を漂います。その空気を吸い込むことで感染します。

ノロウイルスの症状
ノロウイルスは感染しても、すぐに症状がでないのが特徴です。1~2日間の潜伏期間を経た後、吐き気や嘔吐、下痢、腹痛、発熱などの症状が現れるのが一般的。通常ですと、症状が1~2日ぐらい続いた後に治癒します。ただ、感染しても発病しない方や、軽い風邪のような症状ですむ方もいますし、持病のある方や乳幼児、高齢者の方などは、脱水症状を起こしたり、症状が重くなるケースもあるので注意が必要です。
ノロウイルス感染症は「ノロウイルス抗原検査」により診断されますが、現在は有効な治療薬(抗ウイルス薬)がなく、ノロウイルス感染症と診断されても、胃腸炎やウイルス性腸炎と同様に、吐き気や下痢、嘔吐脱水などの症状を和らげるための、対症療法のみが行われています。ノロウイルスは、小さな球形をしたウイルスですが、非常に強い感染力があるため、正しい予防と対策が必要です。

正しい予防&対策とは
ノロウイルスの感染を防ぐには、ノロウイルスを「持ち込まない」「つけない」「やっつける」「ひろげない」の4つがポイントです。
ポイント1:持ち込まない
調理をする方が感染していると、多くの方が二次感染をしてしまいます。ノロウイルスによる食中毒を防ぐためには、調理場にノロウイルスを持ち込まないことが重要です。家庭で調理をされる方や、食品をつくる仕事をされている方は、特に丁寧な手洗いや、健康管理を心掛けましょう。
ポイント2:つけない
食品や食器、調理器具などにノロウイルスを付着させないことが重要です。調理などの作業を行う前は、必ずしっかりと手洗いを行いましょう。
ポイント3:やっつける
食品に付着したノロウイルスを死滅させるためには、中心温度85度以上で90秒以上の加熱が必要です。また、調理器具は、洗剤などで十分に洗浄した後、85度以上の熱湯で1分以上加熱するか、塩素消毒液(塩素濃度200ppm)に浸して消毒しましょう。
ポイント4:ひろげない
ノロウイルスが身近で発生した場合には、感染を広げないために、食器や室内環境などの消毒を徹底することが重要です。感染者が使用した物や、嘔吐物が付着した物は、二次感染が起こらないように、他の物と分けて洗浄・消毒するようにしましょう。
本格的な寒さがやってくる、これからのシーズン。正しい予防と対策を行って、ノロウイルスの感染に注意してください!
【参考URL】
<政府広報オンライン>
https://www.gov-online.go.jp/article/201811/entry-7449.html
<厚生労働省>
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuchu/kanren/yobou/040204-1.html#02
<関東労災病院>
https://kantoh.johas.go.jp/column/20210416_3.html
<吹田市HP>
https://www.city.suita.osaka.jp/kenko/1018600/1018623/1023375/1015272.html







