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メンテナンス

身体と心をスッキリさせる「アーユルヴェーダ式運動習慣」

2020.3.6

古代から注目されていた最強のリセット法=運動

健康的習慣として共通認識のある運動習慣。アーユルヴェーダにおいても、健康維持や免疫力活性に欠かせないものとして明言化されています。2500年以上の歴史と伝統があるアーユルヴェーダ医学において、消化や代謝の機能を維持することがとても大切だと考えられてきました。消化や代謝の機能低下が、身体の構造や機能に影響を与えるため、“いつ”“どのように”“何を”食べるのか、食事について体質別に注意深く管理していきます。その為、消化や代謝の機能が十分ではない人は、消化に負担のかかる食べ物を避けると同時に、消化力を活性させるスパイスや食材を適切に摂取し、食べ合わせなども気をつけなければならないのです。体質別や消化や代謝の機能に合わせたアーユルヴェーダのルールは、正直とても厳しく細かいと思います。それゆえに、アーユルヴェーダは難しい、というイメージがあるのかもしれません。

ところが、驚くことに、このような細かなルールを一掃してしまうような、最強のリセット法がありました。それが「運動」です。アーユルヴェーダによると、適切に運動を継続している人は消化力が強く、食べ合わせの悪いものであったとしても帳消しにすることができるそうです。自分にあった健康的な食事に不安がある人は、適切な運動習慣を取り入れるのがオススメです。

自分にあった適切な運動を毎日継続する

ジョギングやウォーキング、水泳、ヨガ、ジムでのトレーニングなど、さまざまな種類の運動があります。どれが自分にあった適切な運動なのか、悩まれるかもしれません。アーユルヴェーダでは、運動の種類よりも、運動の仕方に注目していきます。通常の健康な人であれば、体力の半分くらいの運動を毎日続けます。体力の半分という目安は、息切れや心臓が激しくバクバクしない程度で、身体が温まる感じです。汗がうっすらと出てきたら終了です。なぜ、この目安なのかというと、過度な運動は身体に負荷をかけて健康を害すると考えているからです。あまり体力がない人や、普段運動をしない人は、軽いウォーキングやヨガから始めていくと良いですし、ある程度体力のある方や、ガッチリした体格をお持ちであれば、少し激しい運動にも取り組めます。また、身体に熱がこもりやすい人、イライラしやすい人は水泳がオススメです。身体に過剰な熱をためず、血液循環や新陳代謝を高め、最大限に効果を発揮できます。

運動習慣によって、消化や代謝の機能が維持されていくだけではなく、運動器官としての手足や身体を適切に使うことで、身体と繋がっている脳や心の状態も安定させていくと考えます。運動によって良質な睡眠も得られようになりますから、ストレスを溜めないスッキリした心づくりにも役立つのです。無理なく自分の体力に合わせた運動習慣を日常に取り入れて、スッキリした強い身体と心を手に入れましょう。

田島 恭子氏 
インド政府機関認定パンチャカルマセラピスト
アーユルライフコーチ
https://www.ayurveda-taj.com

北里大学看護学部看護学科3年で中退後、渡米。 モデル、クラブDJ、約15年に渡り音楽業界。絶好調だった時に突然襲われた、鬱、パニック、胃潰瘍。アーユルヴェーダと運命的に出会い、古代から伝わるホリステックな自然医学に壮大な愛を見出す。2007年、インド政府機関BSS認定パンチャカルマセラピストディプロマを最高成績Distinctionにて取得。アーユルヴェーダセラピー施術数は延べ約1,200名。
2009年にトラディショナルアーユルヴェーダジャパン設立、各種講座受講者数は延べ1,500名を超える。
2013年、「女性機能を高めるアーユルヴェーダ式家庭料理」を発刊。
1年に1〜2回は自ら渡印(10回以上の渡印歴)幅広くアーユルヴェーダの学びを継続し続けている。現代ならではの問題解決に貢献する新時代のアーユルヴェーダを提唱、人材育成に力を入れている。

原稿執筆、記事監修履歴:
Yoga Journal、Yogini、Figaro Japon、In red、Fadge、翼の王国ほか
企業内研修、商品開発アドバイス、外部セミナー:多数

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