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メンテナンス

眠りへと誘う “屋久島の香り”

香りで睡眠を整える

2020.1.24

本州の杉に比べ入眠作用成分が約20倍!

寝つきが悪い、寝起きが悪い、日中眠くなって集中できない。こんなことを感じる時は、ありませんか? モノや情報に溢れた暮らしは、睡眠の質にも影響を及ぼします。屋久島の森のお手入れの一助として、植林した杉(屋久島では地杉と呼ぶ)から精油をとる事業を、2012年から続けています。

その精油成分分析を専門機関で行った結果、屋久島の杉は、本州の杉に比べ「セドロール」という成分が約20倍近く多く含まれることが分かりました(秋田県立大学木材高度加工研究所・谷田貝光克氏調べ)。

眠りに役立つと言われる香りは、ラベンダー、ベルガモット、サイプレスなど他にもいくつかありますが、屋久島の地杉精油の場合は、入眠へ誘うのが得意。「スイッチ切っていいんだよ」と、許しの信号を脳へ送るような、包容力のある香りと言えます。

視覚にたよりすぎない

人の営みでは、8割近くを視覚に頼っていると言われています。でも、五感の中で、非常に本能的な感覚は、実は嗅覚。実際、嗅覚だけは、脳に伝わる際、直接、大脳辺縁系という本能を司る部分に到達します。

日々の暮らしの中で、1分だけでも目を閉じて、心地いい香りを取り入れてみる。そんな時間を持っていますか? 現代社会では、本来本能的にしていたことを、あえて意識しないとおざなりになってしまいがち。人は植物たちが生み出す酸素を吸い、植物たちは人が吐き出す二酸化炭素を吸い、支え合って生きています。屋久島のような大自然に飛び込むことは、時々しかできないかもしれませんが、街中の街路樹を気にしてみたり、ゆっくり香りを楽しみながら食事をしてみたり、嗅覚にフォーカスする時間を持つことは、実は良い睡眠にもつながる一つの要素と言えます。

お家でできる“アロマ睡眠ケア”

屋久島地杉の香りの場合は、「入眠」の部分が得意なので、ティッシュに1滴精油を垂らし、目をつぶって右の鼻からゆっくり香りを吸い込む、というのがおすすめです。人工の香りが溢れる環境にいると、嗅覚が鈍くなります。そのため、最初は、天然の香りを物足りなく感じることもありますが、奥ゆかしく包容力ある天然の香りこそ、深い呼吸へとつながるスイッチオフ時間。また途中で目が覚めてしまい、なかなか寝付けない時にも、この方法は有効です。

眠りに良いと言われる香りだけではなく、「この香り落ち着く! 好き! 」というものを、素直に取り入れる感覚も有効的です。嗅覚を通して、「本来の感性を取りもどす」ような時間を、持っていただけたらと思います。

屋久島地杉精油(幹)詳細ページ
http://yawaraca.shop-pro.jp/?pid=65992335

渡辺 優子
株式会社やわら香 代表取締役
和の香りラボ島の記憶 店主

1976年愛知県生まれ。柔道をたしなんでいた経験から生涯スポーツ系の大学へ進学したが、元々好きだった物作りが諦めきれずキャラクター雑貨の企画デザイン職に就く。楽しくもハードな日々で体調を崩したことや、父の病死がきかっけでアロマに出会い転身。ボディケアサロンの店長兼セラピスト、和のアロマスクール講師を経て、サバイバル力を上げたいと一念発起し2012年屋久島へ移住。農業に関わろうと思っていた矢先、「森・香り」をキーワードにつながった仲間たちと会社設立をすることになり、想定外な屋久島ライフへ。屋久島アロマブランド「島の記憶」立ち上げや精油抽出業務に携わり、代表就任。デザイナー時代に感じた廃棄物の多い物作りへの違和感から、屋久島での香りづくりでは、生まれるものを活かしきる物作りを実践中。ボディケア歴は13年目(2019年時点)。屋久島と鹿児島を行き来する暮らしを続ける自他共に認めるミニマリスト。

株式会社やわら香
http://yawaraca.jp

屋久島アロマブランド「島の記憶」
http://yawaraca.shop-pro.jp/

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