メンタルケア
正しい姿勢が、未病ケアの第一歩!
2021.10.20
姿勢と健康の関係
ショーウインドーに映った自分の姿を見て、愕然としたことはありませんか? 出来るだけ美しい姿勢を意識していたけど、無意識だとこんなにも姿勢が悪いなんて…。姿勢が悪いと、実際の年齢よりも老けて見えるだけでなく、血流が悪くなったり、基礎代謝が下がったり、健康を大きく左右します。
例えば、パソコン作業やスマホ操作を長時間行う現代人は、前かがみの姿勢がクセになっていることが多いと言われています。前かがみの姿勢がクセになっていると、常に肺を圧迫されているため、呼吸が浅くなり、自律神経が乱れやすくなる恐れがあります。
また、体内に取り入れられる酸素量が少なくなるため、身体や脳の細胞に酸素が行きわりにくくなり、代謝や健康維持機能の低下を招いて、体調不良を起こしやすくなります。
姿勢の悪さから起こる不調とは?
現代人に多いと言われる前かがみの姿勢は、「巻き肩」の姿勢をつくりやすくなります。肩が身体の中心より内側に入ってしまい、背中が丸まり、首と頭部が前に出てしまうのが特徴です。
「巻き肩」の姿勢が長く続くと、首周辺に大きな負荷がかかり「スマホ首」などと呼ばれる、首の曲線がなくなってしまう「ストレートネック」になってしまう可能性があります。また、胸や頸部に負担がかかってしまうため、肩こり、頭痛、めまい、耳鳴りなどの原因に。逆に、肩が身体の中心より外側に出てしまうと、「反り腰」になりやすく、腰痛になりやすくなってしまうので要注意。
スマホの使用時間を短くしたり、正しい姿勢を保てるようにパソコン環境を整えることも姿勢改善のひとつです。パソコン画面は、目線の正面か、やや下になるように設定するのがおすすめです。机の高さや椅子の高さも、自分の身体に合わせて調整するようにしましょう。
こまめなストレッチでリフレッシュ!
デスクワークが長時間続く際は、こまめに身体の緊張をほぐすことが大切です。毎日、前かがみの姿勢を長く続けてしまうと、胸前の筋肉が縮み、背中の筋肉は伸びたまま固まってしまいます。15分~30分おきぐらいに首筋を伸ばすストレッチや、30分~1時間おきぐらいに背骨を伸ばすストレッチを行うのがおすすめです。
【首筋を伸ばすストレッチ】
① 背筋を伸ばして椅子に座り、頭の後ろで両手を組む
② 首を下に軽く傾ける
※手に力を入れず首の重さで自然に傾けます。違和感がある場合は、すぐにストレッチを止めてください。
【背骨を伸ばすストレッチ】
①背筋を伸ばして椅子に座り、頭の後ろで両手を組む
②背伸びをしながら、身体を横に傾けます(左右交互に行う)
※筋肉が伸びて心地良いと感じるぐらいまで傾けます。違和感がある場合は、すぐにストレッチを止めてください。
美しい姿勢は保つことは見た目だけでなく、健康な身体を維持するためにも重要です。姿勢を整えることは、未病予防の第一歩! 心と身体の健康のために、正しい姿勢を意識するように心掛けましょう。