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メンタルケア

“笑顔”がもたらす健康パワー!

2022.4.20

笑顔が身体にもたらす影響とは

新年度を迎えて、何かと慌ただしいこの時期。仕事や家事を黙々とこなし、ついつい無表情になっていませんか? 忙しい時こそ、笑顔が大切。新しい環境や人間関係を築くためにも、笑顔によるコミュニケーションは欠かせません。笑顔は、相手に対して印象を良くするためでなく、私たちの身体にもさまざまな効果をもたらしてくれます。

例えば、笑うことよって、ナチュラルキラー(NK)細胞が活性化し、免疫力が高まるという研究報告があります。NK細胞とは、がん細胞や体内に侵入するウイルスなどを退治してくれるリンパ球の一種。諸説ありますが、私たち人間の体内には、NK細胞が50億個あると言われ、NK細胞の働きが活発だと、がんや感染症にかかりにくいと考えられています。

“笑い”が与えるメリットとは

笑うことは、免疫力アップ以外にも、私たちの身体にさまざまなメリットがあります。

<血行促進効果>
思いっきり笑うことで、体内にたくさんの酸素が取り込まれ、血の巡りが良くなります。血行が促進されることにより、新陳代謝も活発に。

<記憶力&集中力アップ効果>
私たちの記憶を司る、脳内の「海馬」。「海馬」はストレスに弱いため、リラックスした状態を保つことによって、記憶力を最大限に発揮します。また、笑うことは、リラックス状態に導くだけでなくアルファ波を大量に発生させます。心理的ストレスが解消されて、記憶力や集中力のアップに繋がります。

<幸福感アップ効果>
笑うことにより、脳内ホルモンの「エンドルフィン」が分泌されます。「エンドルフィン」は、幸福感をもたらす効果があるため「幸せホルモン」とも呼ばれていますが、ランナーズハイの要因とも言われています。上手に付き合う事で、良い作用をもたらしてくれる神経伝達物質です。

上記の他にも、笑顔には人間関係を円滑にしたり、気分を高める効果などもあると考えられています。仕事や学業でも、笑顔で楽しみながら行えば、新しいことに挑戦しようという意欲もわいてきます。また、緊張した状態では、上手く考えがまとまらないことも、笑顔になり、心に余裕を持つことによって、冷静な判断ができるようになるはずです。

“笑い”はストレスも軽減する?!

現代人の多くが抱えているストレス。ストレスは、自律神経と大きな関係があります。自律神経には、交感神経と副交感神経があり、ストレスが高まると交感神経が優位になって、ストレスホルモンの分泌が増えてしまいます。副交感神経を優位にするスイッチなのが、“笑い”です。笑うことで、副交感神経が優位になると、ストレスホルモンの分泌が減少。安らぎを感じて、ストレスが解消されると考えられています。

大阪国際がんセンターの研究によると、漫才や落語による“笑い”によって、がん患者の方の免疫力が向上した他、緊張や疲労といった心身の状態が改善したことも確認されています。疲れてストレスを感じている時こそ、笑顔を心掛けるようにしてみてください。口角をあげるだけでも、癒しの効果が得られるはず。笑顔で過ごすことを意識することで、心身ともに健康になるだけでなく、周りの人たちにも幸せな気持ちが広まると思います。

【参考URL】
https://www.japa.org/tips/kkj_1008/
https://www.asahi.com/articles/ASL5Y52NRL5YPTIL01P.html

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