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その症状、ホットフラッシュかも!?

2022.6.10

ホットフラッシュとは…

最近、「急に顔だけがほてる」「暑くないのに、汗がとまらない」、そんな症状が起きることありませんか? もし、思い当たる方は、気温が高くなったせいだと思いこまず、身体の声に耳を傾けてください。もしかすると、その症状、ホットフラッシュかもしれません。

ホットフラッシュとは、「更年期障害」の代表的な症状のひとつ。更年期とは、閉経前後5年の約10年間のことを指します。その間に身体に起こるさまざまな症状の中で、他の病気に伴わないものを「更年期症状」といい、日常生活に支障が出てしまうほどの状態を「更年期障害」と言います。

日本人の場合、平均閉経年齢は50歳なので、45歳から55歳ぐらいを更年期と呼びます。ただし、閉経は個人差が大きく、早い人では40代前半、遅い人では50代後半に閉経を迎える場合もあり、「更年期症状」の重さも人それぞれと言われています。

ホットフラッシュの症状

ホットフラッシュの症状には、「上半身ののぼせ、ほてり」「急に顔が熱くなる」「滝のような汗が止まらない」などが挙げられます。「就寝中にホットフラッシュが起きて、何度も目を覚ましてしまう」「電車やバスで大汗をかいて、人の目が気になる」「のぼせてしまい、食事もできない」など、日常生活に支障が出るほどの症状に悩まされている方も多くいます。

ホットフラッシュの原因は、女性ホルモン「エストロゲン」の減少により、血管の収縮や拡張をコントロールしている自律神経が乱れてしまうことで起こります。更年期以外でも、ストレスや産後などで、男性や若い女性もホットフラッシュの症状が現れることがあります。

更年期の方の場合、のぼせ、ほてりの症状が現れると、ホットフラッシュだろうと自己判断されるケースが多いですが、血圧や甲状腺の異常など、他の病気が隠れている可能性もあるので、更年期の症状が現れたと思ったら、病院で検査してもらうのがおすすめです。

ホットフラッシュを改善するには

ホットフラッシュは、「ホルモン補充療法」「漢方薬」など、病院での適切な治療によって、症状を改善することが期待できます。また、日常生活においても、食事に気をつける、ストレスをためない、適度な運動などを心掛けることで、ホットフラッシュの予防に繋がります。

食事では、大豆を積極的に摂取するのがおすすめです。大豆には、女性ホルモンに似た成分「イソフラボン」が含まれており、エストロゲンと似た働きをしてくれます。また、上手にストレスを発散し、リラックスできる時間を持つことで、副交感神経が働き、自律神経のバランスが整いやすくなります。軽めの運動やストレッチ、ラジオ体操など、心身の解放を感じられる適度な運動も効果的です。

また、ホットフラッシュが起きた日時やシチュエーションを記憶しておくことで、次にホットフラッシュが起こるタイミングを予測しやすくなります。医師に相談する際にも、症状を伝えやすいので、発症した際にメモを取っておくようにしましょう。

【参考URL】
<e-ヘルスネット 厚生労働省>

<日本産科婦人科学会>

廣田 美千代
女性サイトの編集長を経て、フリーランスに。 雑誌やWEB媒体を中心に、美容記事やインタビュー記事を随筆。WEBプロデューサーとしての経験を活かし、 コンテンツの企画・制作や、化粧品会社のWEBコンサルティングなどにも携わる。

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