メンテナンス
ふくらはぎのケアで、梅雨のむくみを改善!
2022.6.20
梅雨とむくみの関係
身体が重だるくなり、何となく気持ちが沈みやすくなる、梅雨の時期。身体のむくみに悩まされる方も多いはず…。梅雨にむくみが気になる原因は、湿度が高くなることに大きな関係があります。本来、私たちの身体は、汗をかくことにより、体温の調整を行っています。しかし、梅雨になり、湿度が高くなると、汗が皮膚の表面から蒸発しにくくなってしまいます。
このため、体内の余分な水分や老廃物が排出されず、身体の熱も上手に発散できなくなり、何となく重だるく、むくみを感じるようになってしまうのです。漢方医学では、このような不調を引き起こす湿度や湿気を「湿邪(しつじゃ)」と呼び、むくみの他にも、頭痛、消化不良、便秘、関節痛などを引き起こすと考えられています。
むくみ改善の鍵は、ふくらはぎ!
むくみ改善に欠かせないのが、血液の循環をアップさせること。血液循環の促進に効果的なのが、適度な運動です。運動不足になると、筋肉が衰えてリンパの流れが滞ってしまいます。このため、体内に老廃物や余計な水分が溜まり、むくみやすくなってしまうのです。
特に、下半身は重力の関係でむくみやすくなります。下半身から上半身へと血液を流して、むくみ改善の鍵となるのが、ふくらはぎの筋量をアップさせること。ふくらはぎは、第二の心臓とも呼ばれ、心臓に血液を戻すポンプのような役割をしています。ふくらはぎの筋量をアップさせることで、ポンプの働きが活性化。血液の巡りが良くなるため、むくみ改善効果が期待できます。ふくらはぎをマッサージするのも効果的です。
生活習慣の見直しも大切
むくみ改善には、食事、入浴、睡眠など、生活習慣の見直しも大切です。むくみ対策として、毎日の食事で心掛けたいのが、カリウムを摂り入れること。カリウムには、塩分を汗や尿として排出する働きがあるので、むくみ改善に効果的。カリウムは、ほうれん草、小松菜、アボカド、バナナなどに豊富に含まれています。ただし、肝臓が悪い方は、カリウムの摂りすぎは不整脈を起こす恐れがあるので注意が必要です。
入浴は、シャワーだけではなく、バスタブにつかることを習慣にしましょう。血行が促進され、体内の余分な水分や老廃物が排出されやすくなります。38~40度ぐらいのぬるめのお湯に、ゆっくりとつかるのがおすすめです。また、睡眠不足は、血行不良の原因になるので要注意。血液中の水分や老廃物が溜まってしまい、むくみの原因に…。日中の立った姿勢では、水分を含む血液が、下半身に溜まりやすくなります。就寝中、身体を横にする姿勢をとることで、全身に血液が循環されやすくなり、むくみ改善につながります。十分な睡眠時間をとることは、むくみ対策に必要不可欠なのです。
私たちが暮らす日本は、四季によって気温や温度、気圧の変化が大きくあります。季節ごと合わせた身体のケアを意識することが大切です。体調を崩しやすいこの季節、身体の声に耳を傾けながら、ジメジメとした梅雨を乗り越えましょう!