メンテナンス
夏本番! 熱中症から身体を守る秘訣とは…
2021.7.20
熱中症って、どんな症状?
近年、夏になると毎日のようにニュースの話題となる熱中症。体力に自信があるから、自分には関係ないと思っていたら大間違いです。熱中症は、誰にでも起こりうるもの。そもそも、熱中症とは、高温・多湿の環境に対して、身体が対応できず体温調整が上手くできなくなったり、体内の水分や塩分のバランスが崩れたりすることで、さまざまな臓器が障害を受けて発生する症状の総称です。
軽度や中等度の熱中症の症状には、めまいや顔のほてり、筋肉痛や筋肉のけいれん、立ちくらみや手足のしびれ、だるさや吐き気などが挙げられます。熱中症は、下記の4つの健康障害に分類されます。
・熱失神
皮膚血管の拡張によって血液が低下し、脳への血流が減少することで発生します。主な症状に、めまいや立ちくらみ、顔面蒼白、顔の異常なほてり、一時的な失神
・熱けいれん
大量に汗をかき、血中の塩分(ナトリウム)濃度が低下した際に、足や腕、腹部の筋肉に痛みを伴ったけいれんが起こります。主な症状に、手足がつる、筋肉痛、筋肉のけいれん
・熱疲労
大量に汗をかき、水分の補給が追いつかないと、身体が脱水症状になることで発症します。
主な症状に、全身の倦怠感、嘔吐、頭痛、集中力や判断力の低下
・熱射病
体温が異常に上昇し、高体温状態となって、中枢機能に異常をきたした時に発症します。
主な症状に、体温が高い、呼びかけや刺激への反応がにぶい、意識障害、言葉が不明瞭、ふらついている
熱中症の予防&対策
熱中症にならないようにするには、まずは暑さに負けない体力が大切です。一年を通して、暑さに負けない体力づくりを心掛けましょう。体力づくりを行いながら、日々の生活において注意したいのが下記の事項です。
① 水分補給をこまめに行う
喉が渇いていなくても、こまめに水分を摂ることを習慣に! 大量に汗をかいた際、スポーツドリンクなどの塩分や糖分を含む飲料は、水分の吸収がスムーズに行われるのでオススメです。
② ほどよく塩分を摂る
夏場は、体内の水分だけでなく、塩分やミネラルも奪われてしまいます。過度に摂る必要はありませんが、ほどよく塩分をとることが大切です。ただし、医師から塩分の制限をされている場合は、医師に相談してください。
③ 快適な睡眠環境をつくる
通気性や吸収性の良い寝具を活用する。エアコンや扇風機を上手に使って、寝室の温度を快適に保つ。就寝時の熱中症を防ぐだけでなく、上質な睡眠をとることに繋がります。
④ 毎日の食事で体調管理
バランスの良い食事をしっかり摂ることで、熱中症にかかりにくい丈夫な身体に。暑さで食欲が低下しがちな時期ですが、体力づくりのためにも一日三食バランスよく食べるように心掛けましょう。
熱中症かな? と思った時の応急処置
熱中症かなぁと思う症状が現れたら、まずは涼しい場所に移動することが大切です。屋外であれば、風通しのよい日陰に移動しましょう。意識がはっきりしない場合は、すぐに救急車を呼びましょう。
軽度の場合や、救急車が到着するまでの間の応急処置として、涼しい場所に移動したら、身体を冷やす、水分・電解質の補給を行います。身体を冷やす際は、ベルトやネクタイ、身体を締め付ける下着などをゆるめて、身体から熱をだしやすくします。露出している皮膚に冷水をかけ、うちわや扇風機で風をおくり、身体を冷やします。氷や冷たいペットボトルなどがあれば、首の両脇、脇の下、腿の付け根にあてて、太い血管を冷やすのが効果的です。氷はビニール袋に入れたり、タオルなどで巻き、直接肌に触れないようにしてください。
軽度の症状で意識がはっきりしていたら、自分で水分を飲ませます。汗で失われた電解質も補えるので、スポーツドリンクや経口補水液などがベストです。意識がはっきりしない場合は、誤って水分が気道へ流れ込む恐れがあるので、無理に飲ませるのは避けましょう。軽度の症状とはいえ、しばらく安静にしても症状が改善されないようだったら、すぐに医療機関を受診してください。
暑さがますます厳しくなるこれからの季節、熱中症の予防と対策をしっかりと行って、体調を崩さないように気をつけましょう!
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