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メンテナンス

肩甲骨をストレッチして、身体をほぐす!

2022.3.18

肩甲骨って、どんな骨?

スマホやパソコンを使用する時間が長い、現代人。首のコリや肩のコリ、頭痛や目の疲れに悩まされている方も多いはず…。これらの原因の一つに挙げられるのが、肩甲骨周りのコリ。肩甲骨とは、背中の上部に左右対称に位置する、逆三角形の平たい骨のこと。背面部から肋骨を覆っている大型の骨です。体幹(胴体)と上肢(腕と手)をつないでいて、腕の上げ下げや、腕を回す運動に連動して動きます。

肩甲骨周りが固くなってしまうと、肩や首、背中のコリを引き起こし、血流が悪くなってしまいます。また、肩甲骨を動かしにくくなるため、姿勢も崩れてしまうことに…。人間の身体の筋肉は、筋膜という薄い膜で包まれています。悪い姿勢をしていると、筋膜がねじれたり、縮んだりして、筋肉に負荷をかけ、動きを制限してしまいます。姿勢が悪くなることで、さらに血流は悪化し、痛みやしびれなど、身体にさまざまな不調を起こす原因に。

肩甲骨と身体の関係

肩甲骨を支えているのは、大小さまざまな34の筋肉です。肩甲骨を支える筋肉は、首や背中だけでなく、全身の筋肉と連動しています。本来、肩甲骨は背中の上部、胸の真後ろに位置し、自由自在に動くのが理想的ですが、スマホやパソコンなどを長時間使う現代人は、姿勢が崩れやすく、猫背になり、肩甲骨が横に広がってしまいがち…。

また、いつも同じ側の肩にバッグをかけたり、重たい荷物を持っていると、身体が左右非対称に歪んでしまい、肩甲骨の高さも左右に違いが出てしまうことがあります。その他にも、心理的ストレスなどで元気がなくなり、背中が丸まってしまうと、肩甲骨がハの字に広がった状態に。肩甲骨がハの字に広がると、胸が閉じた状態になるため、呼吸は浅くなり、内臓も圧迫されるため、身体に悪影響を及ぼしやすくなります。

肩甲骨の筋膜を整えて、左右バランスがとれた肩甲骨の位置を保てば、自然と良い姿勢を取れるようになります。肩甲骨の可動域も広がり、血流も良くなるので、首のコリや肩コリや、頭痛や目の疲れの改善も、期待できます。

肩甲骨をはがすストレッチ

肩甲骨の位置を正すには、肩甲骨周りの筋肉をゆるめることが大切です。肩甲骨周りの筋肉がほぐれていると、胸や肩が開き、正しい姿勢をとりやすくなります。また、血行が良くなるため、肌のトーンもアップ。デコルテラインもすっきりして、シャープな印象の胸元に…。仕事の合間や、家事の間に、肩甲骨をはがすストレッチを行ってみてください。

【肩甲骨のストレッチ】
① 両肘を曲げ、腕がⅤ字になるようにして、肩より高い位置にあげます。
② ゆっくりと息を吐きながら、両肘を後ろに引き、左右の肩甲骨を寄せます。
③ 左右の肩甲骨を寄せたまま、両肘を下げて、力を抜きます。
※①~③の流れを、無理をせず、丁寧に5回ぐらい繰り返します。
痛みや不調を感じる場合は、すぐにストレッチを止めてください。

肩甲骨ストレッチを毎日の習慣にすることで、肩甲骨周りがほぐれて、可動域も広がります。
冬の寒さでカチカチに固まってしまった、肩甲骨周り。肩甲骨ストレッチで、柔らかくほぐして、新学期の準備を始めましょう!

廣田 美千代
女性サイトの編集長を経て、フリーランスに。 雑誌やWEB媒体を中心に、美容記事やインタビュー記事を随筆。WEBプロデューサーとしての経験を活かし、 コンテンツの企画・制作や、化粧品会社のWEBコンサルティングなどにも携わる。

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