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夏だけじゃない! 冬の脱水症に要注意

2021.12.20

冬に脱水症が多い理由

湿度が低下し、空気が乾燥している冬場は、身体の水分が奪われやすいのをご存じでしょうか? 実は、夏場と同じぐらい脱水症への注意が必要です。夏に比べて、汗をかく機会が少なくなり、水分を摂る回数が減っているという方も多いはず。知らず知らずのうちに身体の水分が奪われ、自覚のないままに脱水状態に陥ってしまうことを「かくれ脱水」と言います。

そもそも脱水症とは、体内の水分が足りない状態のこと。私たちの身体の約6割は、水分とミネラル(ナトリウム・カリウム)が混ざった体液で出来ています。人間が生命活動を行ううえで、水分とミネラルは欠かすことが出来ないもの。身体に入ってくる水分が少ない時と、身体から失われる体液が多い時に、脱水症は起きてしまいます。

脱水状態になると、口の渇きや身体のだるさ、立ちくらみなどの自覚症状が現れます。その他にも、皮膚の乾燥や弾力性の低下、唇や舌の乾燥、食欲低下、血圧低下、意識障害なども起こりやすくなります。

「かくれ脱水」のサインをチェック!

「かくれ脱水」に陥らないためには、早めに脱水のサインに気が付くことが大切です。
以下の症状に心当たりがある場合は、注意をしてください。

【脱水症状をチェック】
□喉が渇く
□口の中が粘る
□風邪や病気ではないのに37度前後の微熱がある
□尿の色が濃くなっている
□めまいや立ちくらみがする
□皮膚の乾燥、皮膚の弾力のなさを感じる
□短期間で体重が減少している

また、「かくれ脱水」が進行してしまうと、脱水症の初期段階の症状が現れてきます。例えば、「暖房の効いた部屋にいたら、頭が痛くなってきた」「最近、食欲がなく、何となく身体がだるい」「ハードな運動をしたわけではないのに、筋肉痛になった」など…。これらの症状がある場合は、早めに医療機関を受診するようにしてください。

冬の脱水症対策

冬の脱水症を防ぐには、こまめな水分補給が鉄則。喉の渇きを感じた時は、すでに脱水が始まっているサインです。喉の渇きを感じる前に、こまめに水分を摂るように心掛けましょう。必要な水分の量には個人差がありますが、1日1.5リットル程度を目安に、2時間おきぐらいに水分補給を行うようにしてください。冬場は身体が冷えやすいので、飲みやすい温度に温めた白湯などを摂取するのがおすすめです。

また、部屋の湿度を上げることで、乾燥を防ぎ、身体から逃げる水分を減らせます。風邪の予防にもなるので、加湿器を使用したり、濡れたタオルを干すなど、室内の乾燥対策を意識することが大切です。暖房の効いた部屋で、厚着のままで過ごしていると、汗をかき、身体の水分が奪われてしまいます。脱ぎ着しやすい服装で過ごして、体温調整を行うようにしましょう。何かと忙しい年末、水分補給でほっと一息入れて、身体と心に潤いをチャージしてください!

<参考資料>
飲料アカデミー

廣田 美千代
女性サイトの編集長を経て、フリーランスに。 雑誌やWEB媒体を中心に、美容記事やインタビュー記事を随筆。WEBプロデューサーとしての経験を活かし、 コンテンツの企画・制作や、化粧品会社のWEBコンサルティングなどにも携わる。

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